【登録セキスペ】令和6年秋午後問1の解説(情報処理安全確保支援士試験)
このNoteでは「セキスペ令和6年秋午後問1」の解説をします。
マルウェアの挙動分析と対策がテーマ。
4~5割は必ず取れるので、問題文から片っ端から拾いあげたり、問題文の情報から別解を捻りだしたりして、なんとか6割を超えたいです。

旧SC午後1ほど「誘導」はしてくれないので、結局問題文を総ざらいすることが多かった印象です。
テーマ・問題構成・設問形態は良い方。解き始めが超遅いのだけ超デメリット。しかし問2がメールのディープな技術問題だったので、私は問1は必ず解きます(問2をどうするかは後で決める)。

新SCになり、作文問題に文字数制限がなくなりました。また、以前よりも「誘導」や「ヒント」が希薄な印象。逆に言えば、解答の自由度が上がったので、理屈が採点者に伝われば正解にしてくれると感じます。
このNoteでは、模範解答に至る考え方を解説しつつ、模範解答にケチをつけたり、別解を提案したりします。
理屈を以って解答を組み立て、粘り強く点を積み立てて、合格ラインを超えていきたい。参考になったら嬉しいです。
私はSCPMIIを97点で独学合格し、IT専門学校で授業しています。このNoteには、授業で教えていること以上の情報を詰め込みました。

一所懸命に作ったので、信頼して下さったら嬉しいです。
それでは始めましょう!
長文問題なので、以下のテクニックを使います。解説の中でも適宜リンクしてますので、気が向いたら読んでみてくださいね。
>長文問題を読む6つのテクニック
>長文問題を解く6つのテクニック
問題選び | 解き始めの遅さだけが懸念点
解き始めが切望的に遅いのだけ超気になる。
テーマや設問は呑める方なので、他の問題次第。私はPG系は解きたくないので、問3, 4をなるべく切りたい。できれば問1, 2で決めたいところ。

問題の「見た目判定」の流れ。
APや午後1では、「❶解き始めの速さ」「❷設問の構成」で8割方決めますが。
新SC午後は時間があるので、もう少し深くまで見ます。問題もディープな分、後戻りロスも大きいので。
「❸話題と提示情報が馴染みあるか」「❹図表が分かり易いか」。❺今回は表が多くて「うっ」となります。しかし機器の仕様表とログが半々。呑める量かな。
一番重要なチェックポイントは「❶解き始めの速さ」。
設問1(1)を空欄aを解くまでに、6.5頁。私は表スキップするので、実質2頁。とはいえ、空欄aを答えるために読み返すのは分かりきってる。
空欄aまでの到達は「実質」速くできますが、解き終えるまでに読む文章量は多い。もし退却する場合の時間ロスも大きい。
なるべく問1, 2でいきたいのですが、他の問題次第。問2がもっとヤバイ場合は問1を選ぶ。問2が良ければ問2を解いて、問1か他から選ぶかを考えます。
実際問2は知識重視で知らないと大失点になる系。私は問2より問1を優先します。問2を解くかは問3と4次第。
読み | 目的を持ち「なるはや」で辿り着く
必ず最初に「次に解く設問」文を読みます。読む目的を持たねば意味がありません。>長文問題を読む6つのテクニック(1)

設問1(1)は、ホスト名を答える。簡単なので(2)や(3)も見ます。ホスト名とアカウント名に注目しながら読むと良いですね。
問題文の空欄aも見に行きます。どこまで読めば解けるか把握したいし、周辺の文章を見ておきたいので。
空欄aは、PC-A以外のホスト名(コンピュータ)。空欄bはファイルが問題になるコンピュータ。空欄cはファイルへのアクセス権限があるアカウント。
では、問題文を読んでいきます。
空欄aまで長いので、なるべく早く読んでいきます。
ホスト名やアカウント名に注意しながら。
私は問題文を読むときは、表をスキップします。
高度資格、特に午後2クラスでは、表の全情報を使うわけではないので。また、長い表を読んでも覚えきれません。解く時に読み直すので時間が2重にかかるのは避けたいです。>長文を読む6つのテクニック(6)
空欄や下線に到達するまでは表を「適度に」スキップ。「機器の仕様が書いてるのね」ぐらい。どんな機器があるかは、ネットワーク図を見ればすぐに分かります。気になったら、項目や1行目ぐらいを読んで「いつものプロキシね」と把握してもOK。
飛ばしすぎてさっぱり分からないのも困りますし、がっつり読んで時間がかかるのも良くありません。緩急は過去問演習で身に着けていきます。
1頁目(2頁)。序盤を読んで「インシデントがテーマね」。
図1を見て「まぁわかる」。一方で疑問もでます。

「仮想PCを使うのはオフィスLANだけかな? 在宅ワークとかで、外部からのアクセスはないの?」「サーバLANのドメインサーバってなんだ?E社SaaSにDNSが外部DNS(権威)で。ドメインサーバは内部DNS(キャッシュ)ってこと? リゾルバは、プロキシがE社だから、外部DNS側だろうね」
図は文章よりも速く情報が入り、一瞬であれやこれと推測できます。
図は必ず見ます。問題選びの時から見ます。>長文を読む6つのテクニック(5と6)
2頁目(3頁)の表1。基本的にスキップですが、気になった仮想PCとドメインサーバ(とDNSサーバなど)を、ちらっと見ます。
できれば概要1行。詳細までは読まないです。とはいえ、知っておきたい範囲まで読みます。

ドメインサーバは「L社の社内ドメインを管理」より、社内アクセスのためと判断。また、ユーザの認証もすると理解。
仮想PCは「シンクライアントPCから~仮想PCにアクセス」すると理解。シンクライアントPCの持ち出しは書かれていない。外部からの業務アクセスは考えなくて良いのかな。
他は、解答を作る時に必要があれば読めばいいや、解答を作った後に確認する時に読めばいいや、とスキップ。
表スキップは情報を落とすので、読み返すタイミングが難しいです。慣れが必要なので過去問演習で試してください。解きがスムーズにいかない場合もあります。とはいえ、最初の読みで、長い表を読んでスムーズに解ける世界線は「私には」ないので、スキップを採用し続けてます。覚えきれるはずがない。
3頁目(4頁)の【ツールの開発】。
Fツールの概要は知っておきます。基礎知識ではなく、この問題オリジナルの要素なので。

図2の最初をチラ見して「仮想PCのログなどを収集・ファイル出力する」。以降の表1「使い方」や表2「ファイル」は読みません。
ここで空欄a周辺にあった「ファイル」って言葉が出てきました。Fツールのファイルなのか、ファイルサーバーのファイルなのかは、未だ分かりませんが。
4頁目(5頁)。いよいよインシデントが出ます。
線引きや囲みをします。私はシステムや組織名は四角囲み、数値は丸囲み、怪しい点は▼印と決めてます。>長文を読む6つのテクニック(3)

「アラートメール」「PC-A」「https://○○○○.com/」「ベンダー拒否リスト」など。表1を読んでないので、機能の詳細は分かりませんが想像はできます。あとでは確認するためにマーキング。
ここで空欄a周辺にあった「PC-A」が出てきました。
処置は良いですね。PC-Aがマルウェア感染しそうなURLにアクセスしたので、仮想スイッチから切断。感染防止のネットワーク切断・現場保存(電源OFFしない)は基本。
今回はFツールがあったので記録取得まで進みました。
5頁目(6頁)の表3スキップ。
6頁目(7頁)の表4スキップ。
7頁目(8頁)の表5スキップ。
どんなのが載ってるかぐらいは把握しても良いですが、読み込まないで下さい。どうせ設問で調査します。いつ感染したとか。
やっと7頁目(8頁)後半。空欄aに到達。
とにかく、解き始めになるはやで到達するのが重要。ただし、流れが把握できる程度の読み・覚えきれる情報量・解きへの精神力を保ちつつ。
解き | 設問1(1)aと表3
空欄a周辺、bやcも含めて読みます。
PC-Aがマルウェアに感染し、空欄aやbのコンピュータもマルウェアに感染してそうですね。
マルウェア感染の情報は、インシデント発生後に書かれているはずなのでので、5頁(4頁目)以降にヒントがあるかな、と。スキップした表を詳しく見始めます。

5頁に「PC-Aがhttps://○○○.comにアクセスしようとしてアクセスが拒否」。
6頁の表3にPC-Aの動作。マルウェアの感染や挙動が書かれているはず。どこからがマルウェア感染か分かりませんが、見て行きましょう。

最初に「https://○○serach.com/」「https://△△△.com/」への接続。そして「install」タスク。何かソフトがインストール(導入)されてます。さらに「VSCAN_SVCが停止」、注1より「マルウェア対策ソフト」。これでもう黒。
しばらくPC-A内の探索がなされ、他PCへ接続を試みているログがあります。PC-B, C, D, E, F, Gへアクセス。空欄aやbに入るホスト名の候補になりそう。

各PCへのログに違いがないかを見ると、PC-Cだけログが2つ。他PCが3つなのに。怪しい。そして「administratorアカウントで接続が許可された」旨が書かれてます。管理者アカウント、まずい。
PC-CはRDPアクセスされ感染した可能性があります。
空欄a(または空欄b)は、PC-Cでしょう。あともう1つホストを見つけたいですが、とりあえず後回し。まだ見てない表があるので。
表3の続き。
表3ログの最後は「https://○○○.com/」「https://□□□.com/」へのアクセス。
「https://○○○.com/」は、5頁でアクセス拒否されたサイト。情報漏えいする先のサーバでしょうね。
「https://□□□.com/」は不明。「https://○○○.com/」後に試みる、第二の情報漏えい先かも。
以上より、流れをまとめると。
「https://○○serach.com/」。たぶん検索サイト。白。
「https://△△△.com/」。マルウェア感染させたサイト。黒。
マルウェアインストールされ、対策ソフト(VSCAN_SVC)を停止。
s.rar作成して、「https://△△△.com/」、s.rar削除。
rarは圧縮ファイルなので、多分情報漏えい。削除は隠ぺい。黒。PC-Bなど6台に接続試行。PC-Cに成功したかも。
「https://○○○.com/」「https://□□□.com/」にアクセス。成功したかもしれない。ただし「https://○○○.com/」は拒否リストに載ってアラートが出たので失敗で終わってるかもだけど。
ひとまず空欄a(か空欄b)はPC-C。分からなければ両方ともPC-Cと解答して半分得点しましょう。実際空欄bは難しかったです。
なお、rarは複数のファールを1つのファイルにまとめる形式(アーカイブ)。
表3より、rar作成前に、Dドライブやfilesv内のファイルが参照されているので、それらのファイルをアーカイブして、△△△.comに送信しています。
知識を補強します。
zip, lzh, rar, 7zip(7z), gzip, cabぐらいは知っておくと良いです。tar.gzも。ファイルをまとめるアーカイブ、容量を小さくする圧縮をするファイル形式。
Linuxを使ってると「.tar.gz」に遭遇します。拡張子が2重になってますね。tarはアーカイブのみで圧縮しませんが、gzは圧縮。2回処理を施したファイルです。

Windowsの方は「拡張子を表示」しとくと良いですよ。学びになりますし、そもそもセキュリティ的にお薦め。
何かの過去問に見た気がするんですが。拡張子を表示してなくて、アイコンから文書や画像ファイルだと思って開いたら、実行形式(.exe)でしたってケース。
私は、拡張子を表示・隠しファイルも表示させてます。
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