本当に必要? 学資保険よりも柔軟なお金の増やし方
子どもの将来の教育資金を
準備する手段として、
長年にわたり「学資保険」は
多くの家庭で選ばれてきました。
しかし、近年は
「学資保険はおすすめできない」
「学資保険は不要」
といった声が増えています。
なぜ学資保険はダメだと言われるのか、
その理由を多角的に、
かつ具体的に解説します。
学資保険の基本的な仕組み
学資保険は、
毎月一定額の保険料を積み立て、
子どもの進学時などに
祝い金や満期金として
受け取る保険商品です。
親(契約者)に
万一のことがあった場合、
以後の保険料支払いが
免除される保障が
ついていることが一般的です。
学資保険の主なデメリット
■1.途中解約による元本割れリスク
学資保険は
「満期まで解約しない」
ことを前提とした商品です。
途中で解約した場合、
解約返戻金が払込保険料の
総額を大きく下回ることが多く、
元本割れのリスクが高いです。
特に契約から数年で解約すると、
戻ってくる金額はごくわずか。
家計の急変や
予期せぬ支出が発生した場合、
損失が大きくなります。
■2.お金の流動性が低い
学資保険は
満期まで自由に引き出せないため、
急な資金需要に対応できません。
途中でお金が必要になった場合、
やむなく解約するしかなく、
その際は元本割れのリスクが伴います。
■3.返戻率が低い・利回りが悪い
近年の低金利環境下では、
学資保険の返戻率(利回り)は
非常に低いです。
例えば、
返戻率が100%をわずかに
超える程度の商品も多く、
長期間お金を預けておいても
実質的な利益はほとんどありません。
その間にインフレが進行すれば、
実質的な購買力はむしろ
低下する可能性もあります。
■4.インフレリスクに弱い
学資保険は契約時に
受け取る金額が決まっているため、
インフレによる学費の
上昇に対応できません。
例えば、契約時に
「18年後に100万円」
と約束されていても、
その時点で学費が
120万円に上がっていた場合、
資金が不足することになります。
■5.保険会社の倒産リスク
一般的に
「保険=元本保証」
と思われがちですが、
保険会社が倒産した場合、
元本は保証されません。
実際に過去には複数の
生命保険会社が倒産しており、
その際は返戻金が大きく
減額されるケースもあります。
銀行預金のような
預金保険制度による保護はなく、
リスクは無視できません。
■6.保障内容が中途半端
学資保険には
「親に万一のことがあった場合の保障」
がついていますが、
掛け捨ての定期保険などと比べて割高で、
保障額も十分とはいえません。
保障を重視するなら、
より安価で高額な保障が
得られる生命保険を
別途契約した方が合理的です。
■7.予定外の進路変更や支出に対応しにくい
子どもの進路が変わった場合
(例:私立進学など)、
学資保険の祝い金だけでは
十分に対応できないことが多いです。
柔軟性に欠けるため、
予想外の教育費増加に
備えるには不向きです。
学資保険の返戻率が低い理由は何か?
学資保険の返戻率が低い主な理由は、
日本の長期的な低金利・
マイナス金利政策の影響によって、
保険会社が資金を運用しても
十分な利益を上げられなくなったためです。
以前は返戻率が120%程度の
商品もありましたが、
現在では高くても110%前後が一般的となり、
場合によっては元本割れする商品も存在します。
加えて、
学資保険には契約者の万一の際の
保険料払込免除や医療保障などの
保障が含まれることが多く、
保障を手厚くするほど保険料が高くなり、
返戻率が下がる傾向があります。
また、祝い金などを途中で
受け取るタイプの商品も
返戻率が下がりやすいです。
まとめると、
低金利・マイナス金利政策で運用益が減少した
保障内容が手厚いほど返戻率が下がる
途中で祝い金を受け取るタイプは返戻率が低くなりやすい
といった複数の要因が、学資保険の返戻率低下の背景にあります。
学資保険が売られ続ける理由
学資保険は
「子どもが生まれたら加入するもの」
というイメージが強く、
販売しやすい商品です。
しかし、実態は
「中途半端な貯蓄型商品」であり、
保険会社や販売代理店の営業トークに
惑わされて安易に契約してしまう
ケースが目立ちます。
代替手段の提案
■1.銀行の定期預金・積立預金
元本保証があり、
いつでも引き出せる
流動性の高さが魅力です。
金利は低いものの、
途中解約リスクや倒産リスクは
学資保険よりも低く、
預金保険制度で
1,000万円まで保護されます。
■2.財形貯蓄・給与天引き貯蓄
強制的に貯蓄したい場合は、
給与天引きの財形貯蓄制度などを
利用する方法もあります。
これなら元本割れせず、
必要な時に引き出しも可能です。
■3.投資信託・NISA
長期的に資産を増やしたい場合は、
投資信託やNISAなどの利用も検討できます。
リスクはありますが、
インフレにもある程度対応でき、
学資保険より高いリターンが期待できます。
学資保険を選ぶ前に考えるべきこと
「なぜ学資保険を選ぶのか?」
を改めて考えることが重要です。
貯蓄目的なら、
より柔軟で効率的な方法があります。
保障目的なら、
掛け捨ての生命保険など、
コストパフォーマンスの
良い商品を選びましょう。
参考:学資保険の主なデメリットまとめ表

むしろ、現代の金融環境や
家計の柔軟性を考えると、
他の方法を選ぶ方が合理的です。
「本当に必要か?」を今一度、
冷静に見直してみてください。
まとめ
学資保険は、
元本割れや流動性の低さ、
返戻率の低さ、
インフレリスク、
保険会社倒産リスク、
保障の中途半端さなど、
さまざまなデメリットがある金融商品です。
「子どものために」
と思って契約しても、
実際には損をするリスクが高く、
より良い代替手段がいくつも存在します。
安易なイメージや営業トークに惑わされず、
冷静に自分の家庭の資金計画や
リスク許容度を見極めて、
最適な方法を選びましょう。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!