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イーロン・マスク × ジョーダン・ピーターソン対談(PART 5):「冒険」という名の宗教と、未来への投票としての「子ども」

こんにちは。イーロン・マスク氏とジョーダン・ピーターソン氏による白熱した対談の第5弾をお届けします。

今回のテーマは、「人生の意味をどこに見出すか」「世界的な少子化問題への危機感」、そして「子どもを持つことが持つ、未来への究極の楽観主義」についてです。マスク氏が自身の「12人の子ども」への愛や、彼独自の哲学を深く語ります。

1. マスク氏の宗教は「好奇心と啓蒙」

ピーターソン氏は、人間の報酬系には「満ち足りた満足感(Satiation)」と「ドーパミンによる動機付け(Incentive reward)」の2つがあると指摘します。そして、マスク氏は私生活での「平穏な満足」よりも、常にリスクや困難を伴う「冒険(Adventure)」を選んできたのではないかと問いかけます。

マスク氏はこれに同意し、独自の人生観を語ります。

  • 知識への渇望と目的地のある冒険 マスク氏にとっての冒険とは、単に大自然に挑むようなことではなく、「存在の謎を解き明かし、理解を深める」という目的地を持った冒険です。

  • 「好奇心」という名の宗教 「あえて言うなら、私の宗教は『好奇心』と『さらなる啓蒙(Enlightenment)』だ」とマスク氏は表現します。この目標から導き出されるのは、「意識の規模(Scale)と範囲(Scope)を拡大すること」であり、そのためには未来を良くするための行動を起こさなければならないと語ります。

2. 人口減少への危機感:日本と韓国の事例

意識を拡大するためには、地球の人口を減らすのではなく、増やすべきだとマスク氏は主張します。ここで話題は、世界的に深刻化する出生率の低下へと移ります。

  • ハンガリーの家族政策 ピーターソン氏は、カタリン・ノヴァーク前大統領らが主導したハンガリーの政策を紹介。GDPの約7%を家族政策に投じ、強制力なしで中絶率を38%減少させ、労働市場における女性の割合を15%増加させた成功例を挙げます。

  • 日韓に見る「壊滅的な数字」 マスク氏は、特に韓国と日本の出生率低下に強い危機感を示します。

    • 韓国: 出生率が「0.72(※2023年当時)」まで落ち込んでおり、このままでは「人口が60%減少する」という数学的な現実に直面していると指摘。最初は高齢化として現れるが、最終的には国そのものが縮小していくと警鐘を鳴らします。

    • 日本: 年間の出生数が約80万人である現状から計算すると、現在の平均寿命(84〜85歳)をかけても、将来的な人口は6000万〜7000万人規模にまで半減してしまうと予測します。

ピーターソン氏は、この出生率の低下を「社会の深い『士気の喪失(Demoralization)』を示す生物学的マーカー」であると分析します。人々が未来や他者へのコミットメント(責任や関与)を避けている証拠だというのです。

3. 子どもを持つことは「未来への投票」

マスク氏は非常に力強い言葉で、子どもを持つことの本質を語ります。

「子どもを持つということは、未来への賭け(投票)だ。子どもを望むということは、未来を気にかけ、未来を信じていることを意味する。それは人間ができる、最も楽観的な行為なんだ」

ピーターソン氏は、旧約聖書の「モーセと約束の地」の物語を引き合いに出します。未来(カナンの地)を偵察しに行った部隊のうち、片方は「巨人ばかりで大惨事になる、奴隷のままの方がマシだった」と絶望し、もう片方のカレブとヨシュアは「困難はあるが、私たちが力を合わせれば約束の地にできる」と勇気を示しました。神に導かれたのは後者でした。

この物語の教訓は、「データや苦難がどうであれ、未来に対して『信仰と勇気』を持つことこそが倫理的な義務である」ということです。「こんな世界に子どもを産み落としたくない」という声をよく耳にしますが、歴史上、今ほど子どもを育てるのに適した豊かな時代はありません。子どもを持つことは愚かな迷信ではなく、「私たちはこれをやり遂げる(Make this work)」という意志を持った、一種の『勇気』なのです。

4. 12人の父親としてのイーロン・マスク

「今、子どもは何人いるの?」とピーターソン氏に聞かれ、マスク氏は「12人だ」と答えます。上の子は20歳、下の子はまだ幼く、スタジオの端には小さな「X(エックス)」くんの姿もありました。

「子どもの何がそんなに愛おしいのか?」という問いに対し、マスク氏はこう答えます。

  • 無条件の愛の循環 「子どもたちは本当に愛らしい。ほとんどの人は自分の子どもを心から愛するし、子どもたちもまた、あなたを愛したいと思っている」

  • 最高の関係を求める存在 ピーターソン氏も応じます。「子どもという存在は、人生の中で出会うあらゆる人間の中で、『あなたと最高の関係を築くこと』以外に何も望まない唯一の存在だ。これほど素晴らしい取引はないよ」

まとめ

Part 5では、イーロン・マスク氏の行動原理の根底にある「宇宙への好奇心」と、深刻な人口減少に対するリアルな危機感が語られました。そして、彼にとって「子どもを育てること」は、単なる私生活の枠を超え、人類の未来を信じるという「最も楽観的で勇気ある思想の体現」であることが深く伝わる内容でした。

元の動画はこちらから視聴できます: Elon Musk With Jordan Peterson (PART 5) - YouTube

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