SZ-Booklet_01 *Shigeki-ZINE [2019]──印刷メディア/と/精神世界/と/サブカル(チャー)をめぐって 【品切中】 [ B6判・48p ]
*『Shigeki-ZINE [2019]』とは、木村重樹が過去に文芸創作誌『Witchenkare(ウィッチンケア)』に寄稿した3本のエッセイに加筆修正や関連コラムをつけ加えた小冊子。その後、何号か発行することになった自主制作誌(いわゆるZINE)の第一号目/創刊号に相当する。初出媒体の性格上、初掲載時に載せられなかった参考図版や書きそびれた事柄などを追加して再構成したのが、この『Shigeki-ZINE [2019]』である(書籍や雑誌やカラームック/カタログ/図鑑といった印刷物への私的な偏愛でまとめたのも、多少は初参加である「文学フリマ」を意識していたのかもしれない)。
*ここでは、その[目次内容]と[図版見本]を閲覧してもらうことで、同冊子の購入の参考に……と書いてきて、現在(2025/06)同冊子の備蓄を枯らしてしまい、絶賛品切れ中ゆえ、このページを開いて「面白そう!」「欲しいかも!」と思われても、肝心の在庫がありません!🙏 が、将来どうなるかは未知数なので、とりあえず記録を公開しておきます。
寝て起きたら開催されている「第29回文学フリマ・東京」内「ウィッチンケア書店」で頒布する超個人誌《Shigeki-ZINE 2019》が印刷所から無事納品された、のはいいのだが…これ、誰が読むんだろ?部数に限りあり。まとめ買いして転売してもらっても…いいですよ!(うそ)
— kimura_shigekiX👴 (@kimurashigekix) November 23, 2019
#文学フリマ #文フリ #ZINE pic.twitter.com/p5Fcd1IByD
essay1●〝マジカル・プリンテッド・マター〟──あるいは、70年代から覗く「未来のミュージアム」
(特定の芸術作品や芸術家に焦点を当てるものではなく、時代考証〜資料展示的な)展覧会カタログに並ぶのは、(大量複製を前提とした)印刷物の書影や物撮り写真……一方で、古くは1966年に刊行された『怪獣画報』(秋田書店)や、(1970年開催の方の)『日本万国博覧会カタログ』さらには『切手図鑑』などのカタログ、図鑑、ヴィジュアル・ムックの魅惑。「絵(図・写真)」と「文字」で構成される世界観……それらに対する偏愛と、おりしも(アナログからデジタルへの)記録メディアの変遷、マニアやコレクターの蒐集欲、そして個人的な書物偏愛僻……一連の要素がグジャグジャに混ざり合った書物偏愛エッセー。
付録として以下のコラム2本を併載した。
column❶:戦後日本の大衆文化を取り扱った「展覧会カタログ」いろいろ
column❷:約半世紀前に一世を風靡した〝私的偏愛カタログ〟セレクション
*初出:『Witchenkare Vol.4』(2013)収録、「マジカル・プリンテッド・マター 、あるいは、70年代から覗く 「未来のミュージアム」を加筆・修正。


essay2● あやしい猟書ワールド──古本と文庫本と「精神世界の本」をめぐって

主に70年代後半~80年代初頭を背景とした「文庫本」をベースにした、幻想文学や怪奇小説/さらには/それらの彩る表紙カバー絵にまつわるノスタルジーと、80年代ニューアカ・ブーム以前の人文書において、いちトレンドを形成していた「精神世界の本」ブーム……これら二大噺を、とりとめもなく回想した書物偏愛エッセー。
キーマンとしてコリン・ウィルソンと澁澤龍彦が(東西博識おじさんとして)召喚されるあたりも、時代性を感じさせずにはいられない。また、《付記》内で触れた「ニューサイエンスの興亡」については……いわゆるブームを支えた(工作舎や平河出版社を筆頭にした)〝精神世界系版元〟の興亡も気にならなくはない。誰か検証して!(他力本願)。
付録として以下のコラム2本を併載した。
column❸ 表紙が目印、異能作家たちを 彩るブックカバー(角川文庫編)
column❹ 角川文庫で読む 〝エロティシズム文学の傑作〟
*初出:『Witchenkare Vol.9』(2018)収録、「古本と文庫本と、そして「精神世界の本」をめぐるノスタルジー」を加筆・改題。

宮田雅之の切り絵が目を惹いた江戸川乱歩、唐十郎の表紙は合田佐和子、米倉斉加年のイラストが夢に出てきそうな夢野久作、ポール・ギャリコの金子國義は、富士見ロマン文庫に先駆けるもの。
essay3●瀕死のサブカルチャー──あるいは「モテとおじさんとサブカル」をめぐる無駄話
かのWikipedia日本版に「自分(木村重樹)の項目」ができていたこと/さらにはその中で「サブカルチャー系の書籍を多数、編集している」という大雑把に紹介されていたことを契機に、いわゆる〝サブカル(チャー)と私〟の腐れ縁じみた関係をめぐるエッセー……と解説しつつ、実は書いた内容をほぼ忘れてました!( ̄0 ̄;) (初出は2017年なのに)
21世紀を迎えて以降、いわゆる「サブカル(チャー)」なる界隈に対する世間からの風当たりの強さは高まる一方……いわく「サブカル本は売れない」とか「サブカル的想像力は古い」だとか、「サブカルは終わった」だの「サブカルは死んだ!」だの、言いたい放題。よって、それらに対する抗議表明として書き始めた(気がした)のだが、2020年代も半ばを過ぎた今、比較的〝どうでもよくなってきた〟ことも事実(いわゆる「オタク」なる用語が、時代や文脈や立場によって「蔑称」にも「尊称」にもなり得るように……「サブカル(チャー)」もまた、それぞれのイメージがあり、それらがまとまることは考えづらいので)。
もうひとつ、その後『Shigeki-ZINE [2025]』にて、1冊まるごと展開することになった「90年代(悪趣味・鬼畜系)サブカル」についての言及が、essay3●の【追記】内に認められた……(ことも、すっかり忘れていた!)
比較的記憶に新しいのが、「90年代(悪趣味・鬼畜系)サブカル」に対する突然のバックラッシュ(?!)だろう。これまた(昨今の〝炎上案件〟のご他聞に洩れず)瞬間湯沸かし器的に沸騰したかと思いきや、数週間もすれば他の騒動に火種は移動し、有意義な意見交換がなされる手前で鎮火してしまった感が濃厚だけど……あえてこの追記の端っこで、しつこく蒸し返してみると、早い話が昨今の(#MeToo運動や、種々多様な人権保護・マイノリティ〜多様性保護の)潮流からして、いにしえの「悪趣味・鬼畜系」ブームは「けしからん!」「不謹慎だ!」と糾弾した動向、とでも要約できようか?
といった具合で、文中に「サブカル」の4文字が168回も出てくる拙稿、いつかブラシアップしてみたいな……(願望系)。
付録として以下のコラム2本を併載。以下のタイトルを紹介した。
column ❺ 〝古今サブカル(チャー)本〟 ブックガイド[不完全版1]
column ❻ 〝古今サブカル(チャー)本〟 ブックガイド[不完全版2]
①『増補 サブカルチャー神話解体』宮台真司、石原英樹、大塚明子共著、パルコ出版/1993年 ☞ ちくま文庫/2007年
②『サブカルチャー世界遺産』サブカルチャー世界遺産選定委員会・編、扶桑社/2001年
③『ユリイカ2005年8月増刊号 総特集=オタクvsサブカル! 1991→2005ポップカルチャー全史』加野瀬未友、ばるぼら共編、青土社/2005年
④『NHK ニッポン戦後サブカルチャー史』宮沢章夫、NHK「ニッポン戦後サブカルチャー史」制作班・共編著、NHK出版/2014年
⑤『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コア新書)ロマン優光、コアマガジン/2016年
*初出:『Witchenkare Vol.8』(2017)収録、「瀕死のサブカルチャー、あるいは「モテとおじさんとサブカル」を加筆・改題。

おまけ●最後の〝気づき〟と楽曲派アイドルソング 33 選
essay3●「瀕死のサブカルチャー──あるいは「モテとおじさんとサブカル」をめぐる無駄話」の最後の最後に、あまりにも唐突に出てくる「地下アイドル」の話題について付言しておこうと思いながら……校了までの時間切れで尻切れトンボに終わった文章。いつか改訂できると、いいな!(願望系)
*ちなみに本冊子(『Shigeki-ZINE [2019]』)は、2019年11月24日・東京流通センター第一展示場で開催された「第29回文学フリマ東京」での販売を前提に企画・編集・制作されました。同イベントへの(ブース名「ウィッチンケア書店」での)出店/ならびに/共同参加を誘っていただいた多田洋一氏に感謝の意を表します。
*同時に、斬新なレイアウトと組版デザインで無骨な拙稿に彩りを添えてくれた、AD・デザイナーの福西想人(©Thought Fukunishi/二国思想/夕立コンパイル)氏にも感謝します。
