診察室で「大丈夫です」と言ってしまう人へ|心療内科に通っているのによくならない人が見落としている、たった一つの盲点
【初めて心療内科を受診する方へ】
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「あ、大丈夫です」
診察室でそう答えたあと、
あなたはこんな気持ちに
なったことはありませんか?
病院の自動ドアを抜けた瞬間、
「あれ……」
本当は話したいことがあったはずなのに。
・昨夜も不安で眠れなかった。
・頓服を飲んでも落ち着かなかった。
・電車に乗れなかった。
・スーパーに行くのも怖かった。
それなのに診察室では、
「大丈夫です」
の一言で終わってしまった。
そして帰り道。
処方箋だけを握りしめながら、
「今日、何しに行ったんだろう」
そんな虚しさを感じる。
もしあなたに心当たりがあるなら、
この記事は役に立つかもしれません。
なぜなら私は、
そんな通院を約20年も
続けてしまった人間だからです。
私は約20年、遠回りしていました

最初に言っておくと、
私は医師ではありません。
カウンセラーでもありません。
パニック障害と不安障害を抱えながら、
25年間心療内科に通い続けている
ただの患者です。
そんな私は、20年近く
ある大きな勘違いをしていました。
それは、
「病院に行けば先生が何とかしてくれる」
という考え方です。
診察室へ行く
→症状を聞かれる。
→薬をもらう。
→帰る。
その繰り返し。
当時の私は、
治療とはそういうものだと思っていました。
ところが現実は違いました。
何年経っても、
思ったほど改善しない。
通院しているのに不安は消えない。
・薬も飲んでいる。
・診察も受けている。
それなのに、
なぜか前へ進んでいる気がしない。
今振り返ると、
原因は明確でした。
私は診察を受けていたつもりで、
診察を活用できていなかったのです。
回復を遅らせたのは病気のせいだけじゃなかった
ある時、
私は気づきました。
自分が先生に話している内容と、
本当に困っている内容が全然違うことに。
例えば、
外出できなかった週でも、
「まぁ、ぼちぼちです」
と答える。
眠れなかった日が続いても、
「そこまで悪くないです」
と言う。
・先生に迷惑をかけたくない。
・心配をかけたくない。
・変な患者だと思われたくない。
そんな気持ちが先に立って、
本音を飲み込んでいたのです。
しかし、
ここで一つ考えてみてください。
もしあなたが鞄の修理店に行ったとして、
鞄の底が破れかけているのに、
「まだ大丈夫ですよ」
と伝えたらどうなるでしょうか。
当然、
鞄の修理は行われません。
医師も同じです。
医師はプロですが、
エスパーではありません。
あなたの顔や態度だけで、
どんなことで悩んでいるかを知ることは
できません。
つまり、
あなたの回復を左右する材料は、
あなた自身の言葉が持っているのです。
私が気づいた「診察の本当の役割」
ここで大きな転機が訪れます。
私はある時期から、
診察室に対する考え方を改めました。
それまでの私は、
診察室を
「評価される場所」
だと思っていました。
先生から
「最近どうですか?」
と聞かれるたびに、
どこかテストを受けているような
感覚があったのです。
だから無意識に、
いい患者を演じていました。
しかし本来、
診察室はそういう場所ではありません。
診察室とは、
あなたの病状を改善するための作戦会議室
です。
評価の場ではなく、戦略を立てる場。
ここに気づいてから、
私の通院は大きく変わり始めました。
そして、
さらに重要なことにも気づきます。
回復が早いのは「診察を活用する患者」
病気の回復に必要なことは、
良い患者でいることではなく、
「診察を活用する患者でいること」
という事実です。
この違いは一見小さく見えます。
しかし、
改善スピードに大きな差を生みます。
なぜなら、
医師との会話の質が変わるからです。
薬の調整
生活改善のアドバイス
治療方針
再発予防
これらはすべて、
診察で共有される情報の質に左右されます。
私は、そのことを嫌というほど学びました。
そして試行錯誤の末、
ある方法にたどり着きます。
その方法によって、
たった5分の診察でも、
医師から得られる情報量が
大きく変わるようになりました。
私はこの考え方を、
「生データ診療法」
と呼んでいます。
次章では、
なぜ多くの人が無意識のうちに
「回復を遠ざける患者」
になってしまうのか。
そして、
私自身が約20年間抜け出せなかった
「いい患者の罠」
について詳しくお話しします。
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