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レアアースを確保できる国が次の産業を制す!

AIがすごい!そんな世の中ですが…
電動化・再生可能エネルギー・省エネ化が加速するなか、ごく少量で製品の性能を左右する素材がレアアースです。
「名前は聞くが、何に使われどれだけありどこの国が強いのか——ここがわかりづらい」。その疑問に、数字と工程(上流・中流・下流)の順で簡潔に答えます。
重要なのは、“掘る力”と“使える形に仕上げる力”は別物
という構造を理解することです。



結論

どれだけ? 世界の生産は約39万トン。その約7割はBRICS中心は中国
→ しかも政策・輸出規制のニュースで供給がぶれやすく、価格が動きやすいのが特徴です。

どこに多い? 埋蔵量は9,000万トン超で、約85%がBRICS
→ ただし埋蔵=すぐ掘れるではありません。品位・環境基準・許認可で、実際の供給はしぼられます。

なぜ取り合い? 分離・精製と磁石づくり(中流・下流)は中国に集中掘れる国=使える形にできる国ではない
西側は友好国と組んで精製・磁石の拠点を増やし依存を下げようとしていますが、整備には年単位の時間がかかります。

なぜ必要? EVモーター・風力発電・LEDなどで性能や効率を大きく上げる決定打だから。
ごく少量で製品の実力が決まる“かくし味”なので代替が難しく、製品計画に直結します。


レアアースとは(17元素の一覧)

レアアース(希土類元素)は、電子機器・EV・風力発電・医療機器など現代産業で不可欠となる17種類の元素の総称です。主として高性能磁石、触媒、発光体、合金添加材として利用されます。名称や記号を覚える必要はありません。 まずは「どの産業で使われ、供給のどこ(採掘・精製・部材化)がボトルネックになりやすいか」を把握することが重要です。

17元素(和名/元素記号)

  1. ランタン(La)

  2. セリウム(Ce)

  3. プラセオジム(Pr)

  4. ネオジム(Nd)

  5. プロメチウム(Pm)

  6. サマリウム(Sm)

  7. ユウロピウム(Eu)

  8. ガドリニウム(Gd)

  9. テルビウム(Tb)

  10. ジスプロシウム(Dy)

  11. ホルミウム(Ho)

  12. エルビウム(Er)

  13. ツリウム(Tm)

  14. イッテルビウム(Yb)

  15. ルテチウム(Lu)

  16. スカンジウム(Sc)

  17. イットリウム(Y)


何に使われる?

ねらい:レアアースが「あると何ができるか/ないと何が困るか」を対で理解します。

1) 電気自動車(EV)のモーター用“強い磁石”

  • 主な元素Nd(ネオジム), Pr(プラセオジム), Dy(ジスプロシウム), Tb(テルビウム)

  • ある小型・軽量で強力なモーターが作れ、電力をむだにしにくい(高効率)

  • ない:同じ力を出すのにモーターが重く大きくなり、航続距離が短くなります。

2) 風力発電の大型発電機

  • 主な元素Nd(ネオジム), Pr(プラセオジム), Dy(ジスプロシウム), Tb(テルビウム)

  • ある長時間・安定して回り続け、メンテナンスの手間を減らせる

  • ない:しくみが重く複雑になり、発電効率が下がりコスト増につながります。

3) 省エネの光(LED・ディスプレイ)

  • 主な元素Eu(ユウロピウム), Tb(テルビウム), Y(イットリウム) など

  • ある明るく色が正確で、電気代をおさえられる照明・画面が作れます。

  • ない:同じ明るさにより多くの電気が必要になったり、色の再現が弱くなります。

まとめ:レアアースは使う量は少なくても、性能・効率・小型化を大きく押し上げる“決定打の材料”です。


「どれだけ・どこで」—量と場所を最初に押さえる(概数)

  • 世界の鉱山生産(年):約39万トン

    • 中国:約27万トン

    • 米国:約4.5万トン(参考)

    • オーストラリア:約1.3万トン(参考)

    • インド:約2,900トン

    • ロシア:約2,500トン

    • ブラジル:少量

    • 南アフリカ:報告なしの年もあり
      BRICS合計:約27.5万トン=世界の約7割

  • 確認埋蔵量(世界)9,000万トン超

    • 中国:約4,400万トン

    • ブラジル:約2,100万トン

    • インド:約690万トン

    • ロシア:約380万トン

    • 南アフリカ:約86万トン
      BRICS合計:約7,656万トン=世界の約85%


BRICSってなんや?っていう方はコチラを確認してください

ポイント「掘れる国」≠「使える形にできる国」。このズレが価格や供給の“肝”です。


なぜ「戦い」になるのか — 中流・下流に力が集まっているから

  • レアアースは、ほり出す(上流)だけでは使えません。
    分けてきれいにする(分離・精製=中流)、部品にする(合金・磁石=下流)がそろって、はじめてスマホやEVに使えます。

  • 中国は中流と下流がとても強い国です。
    ほり出した鉱石を国内で分けて(精製して)合金や磁石にする工場が多く、材料の“出口の蛇口”を大きくにぎっています。

  • 西側(日本・アメリカ・ヨーロッパなど)は、レアアースを安全に手に入れて、安定して作る力を高めようとしています。
    そこで、次のような“取り合い”が起きます。

西側と中国でせめぎ合いになるポイント

  1. 中流(分離・精製)の拠点づくり

    • 西側は、友好国と協力して自分たちでも精製できる工場をふやそうとしています。

    • ねらい:中国に頼りすぎない体制づくり。

  2. 下流(磁石・部品)をだれが作るか

    • EVや風力発電に必要な高性能磁石どの国で生産するかが、製品計画のカギです。

    • 足りないと、車や発電機の計画が止まることがあります。

  3. 政策・輸出ルールの変化

    • ルールが変わると、出荷できる量やスピードが変わります。

    • そのたびに価格が上下し、会社の生産計画にも影響します。

なぜ時間がかかるの?

  • 精製や磁石の工場は、環境・安全の基準をしっかり守る必要があり、人材育成も欠かせません。

  • 新しい拠点づくりには年単位の時間が必要です。

  • つまり今は、中国が強い中流・下流に対して、西側が少しずつ追いついている途中といえます。



まとめ(発展のカギとしてのレアアース)

レアアースは、量(上流)だけでなく中流・下流の整備がそろってはじめて産業競争力につながる素材です。

  • 確保できるかどうかが、EV・再エネ・半導体周辺など次世代産業の発展スピードを左右します。

  • とくに高性能磁石の安定供給は、エネルギー転換(脱炭素)と安全保障の要所です。

  • したがって各国は、友好国調達+国内(または同盟圏内)の精製・磁石生産を急ぎ、“掘る力”と“仕上げる力”の両輪を持てるかどうかが国家と企業の将来を左右します。


これ以上簡単にするのは結構大変です…。それでもココがわからない。とか
なんとなく大切さがわかったよ!などコメント頂けると嬉しいです!


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