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大切なものを守りたいから私は壁をぶち破ろうと思う

私の生まれ育った地区に
古くから続く民俗芸能がある。

年に一度、夏の夜に集まって練習し、
本番の夜、地区内で場所を移動しながら披露する。


一昨年亡くなった父が熱心な保存会メンバーで
私は幼い頃からその姿を見ていて
自分も参加したいと思うようになった。

参加できる年齢になってから20年ほど、
都合がつかない年を除いては毎年のように参加していた。

その行事での父の姿は本当にかっこよくて
同じようにできるようになろうと
何年も練習したけど私は近づけなかった。

父は長年
保存会会長をサポートする立ち位置で
子どもたちへの指導や
機材の手配などを行っていた。

会長職を打診されても
「自分がサポートするから会長は頼む」と
会長は別の人に頼んで
自分は補佐役にまわっていた。

最後、体調が悪化して参加できなくなるまでの
ほんの数年間だけ会長を務めていた。

父は、この民俗芸能をとても大切にしていた。




小さな地区内の行事だけど
色んなことを思う人がいるもので
子どもの頃の私は嫌な思いをしたこともある。

小中高生がその行事に出ると
本番の後に数千円のお小遣いがもらえる。
地区の方々からいただいたお花代から分けてもらえるのだ。
それ目当ての参加者も多かったのかもしれないが
私はただただ出たいから出る。

それなのに
同級生の保護者から
お小遣い目当てだろといった趣旨の言葉をかけられたことがあった。


小学生の私は
「違うのに!!ただ純粋にやりたいからなのに!!」
ひどくショックを受けた。
今でもそのことを思い返すと
ものすごく悔しくなる。

それぐらい、好きで思い入れのある行事なのだ。




父と弟と私の親子3人で参加するのが何年も続いていたが
私は第2子の出産後に
子育てを優先するため参加しなくなった。
練習や本番の日に子守りしてくれる実母から
ちょっと愚痴られたからだ。

お盆の忙しい時期に
子守りを頼まれる母は大変だから
私は納得して、見る側になった。

その後も
毎年見に行っては、食い入るように見つめている。



今、この民俗芸能は
保存会メンバーの高齢化で人手が少なくなり
地元小学校の高学年の子ども達に協力してもらって伝統を守っている。

長年活動されていた保存会の方々が
年齢や体調不良を理由に
1人、また1人と離れていく。

ベテランの方がまた1人、
年齢を理由に離れることを考えているようで、
今年はお願いしてなんとか出ていただけるとのこと。
その方がいないと
子どもたちに教えられないこともあるらしい。


ついに恐れていた
一つ一つの役割の伝承が難しい状況になりそうだ。


大人の人手不足解消も必要なことだけど
このままでは
この民俗芸能自体が存続の危機にさらされてしまう。


今なにか動かなくちゃいけない。

そう感じた弟と私は
一つ一つの役割ごとの動きを
映像で記録することにした。

細かい所作が分かる人がいるうちに
保存会用に残そうと考えた。


1年前からどうするか考え始めていて
SNSでの発信なども考えた。
私が以前、note新アカウント立ち上げを考えたのもこの行事のためだった。

だけどなかなかハードルが高い。
小さな地区のことだから
いくら書き方を気をつけても
個人が特定されやすそうだ。
小学生が映った映像の扱いのこともある。
難しくて動けなかった。


だから今はまず
この民俗芸能を
これからも存続可能にすることだけを考えて
動き出そうと決めた。

いつまでも継承されてほしいから
できる一歩を踏み出したい👣

父も愛したこの民俗芸能を守っていきたい。


一個人ができることは限られているし
やってみて上手くいくかはわからない。
 

だけど

動かなきゃ何も変わらない💥



誰かが何かやってくれるのを待つんじゃなくて
私が壁をぶち破ってやる👊

ちょっと怖いけど
気持ちだけは
そんな勢いで動いてみようと思う。


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