猿島に導かれ、やさしく繋がっていった祈りの一日⛩
猿島をあとにして、再び船に乗り、三笠へと戻る。
わずか十分ほどの移動なのに、
心の中では、もっと長い時間を過ごしてきたような感覚が残っていました。
島を出たあと、
私はもう一つ気になっていた場所へと向かいました。
かつて猿島に鎮座していたといわれる、春日神社。
横須賀の地に、
静かに佇むその場所を見つけたとき、
どこか懐かしいような気持ちになりました。

鳥居をくぐり、参道を歩いていくと、空気がふっと変わる。
本殿の前に立ち、手を合わせる。


猿島を想いながら祈ったその瞬間、
あの島で感じたものと、どこかで繋がった気がしました。
少し離れた場所にあったのは、
狛犬ではなく——狛猿。

あの島の伝説にあった白い猿。
導く存在として語られていた気配が、
ここにも確かに残っているようで、
やはり猿島とこの場所は、
どこかで繋がっているのだと感じました。
同時に、
あの島で見た要塞や戦争の痕跡がふと浮かび、
朽ちたその狛猿が、
なぜかとても愛おしく思えました。
本来は、神聖な場所だったはずの島。
それでも時代の流れの中で、
形を変えながら今に残されている。
もし戦争というものがなければ——
この神社は今も猿島にあり、
島全体が静かな祈りの場所として
残っていたのかもしれない。
そんな想いが、
静かに心に浮かびました。
その場所で、ひとつのご縁がありました。
ひとりの女性の方と自然に言葉を交わし、
「またお会いしたいですね」と、
やさしく声をかけていただいたのです。
神社という場所では、ときどきこうして
心がふっと通い合うような出会いがある。
その方から、
横須賀には「願いが叶う」と言われている神社があると
教えていただきました。
——叶神社。
古くから多くの人の願いを受け止めてきた場所。
源頼朝がこの地で再起を願い、
のちに鎌倉幕府を開いたとも伝えられています。
また、勝海舟もこの場所に関わり、
海とともに歩む未来を願ったとも。
西と東、二つの神社があり、
訪れるなら西から東へ。
その言葉に導かれるように、
私は足を運びました。
まず訪れたのは、西叶神社。

静かな境内に足を踏み入れたとき、
ふと光が差し込み、
ここに来ることが決まっていたかのような感覚がありました。

そこで勾玉を授与していただき、
そのまま東叶神社へ。



東叶神社では、
その勾玉を納めるためのお守り袋を授与していただき、
ひとつの流れが、
静かに結ばれていくようでした。

ここから、やさしい流れが始まっていた。

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