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毎秒1000ニャー。AI業界のすごそうな数字が猫になった日

参考にした投稿と記事はこちらです。

GLIFのX投稿

Business Insider

Mistral公式

※Business Insiderの記事は、環境によって全文が読めない場合があります。この記事では、表示されている記事内容、紹介されていたX投稿、Mistral公式ページをもとに書いています。

嘘みたいですが、本当の話です。

フランスのAI企業Mistralには、もともと「Le Chat」というAIチャットがありました。Le Chatはフランス語で「猫」です。そのLe Chatが現在は「Vibe」という名前に変わり、仕事用AIチャットとコーディングエージェントをまとめたサービスとして展開されています。

その改名をきっかけに、ネット上では「Le Chaton Fat」という架空のAIモデルがミームとして広がりました。Le Chatonは子猫、Fatは太った。つまり「太った子猫AI」です。

もちろん、本物のAIではありません。

Xでは、巨大な太った猫がパリに現れたような画像とともに、「フランス政府はLe Chaton Fatを止めるべきだ」と悪ノリ全開の投稿まで出ていました。

GLIFのX投稿より。架空AI「Le Chaton Fat」が、巨大な太った猫としてパリに現れるミームになっていました。

毎秒1000ニャー。

最初は、何を言っているのか分かりませんでした。

猫なのか。
AIなのか。
それとも、ただふざけているだけなのか。

たぶん全部です。

AIサービスの名前が猫だった。

この時点で、少し好きになってしまいます。

AI企業のサービス名というと、どこか硬かったり、未来っぽかったり、やたら格好よかったりするものが多い気がします。

でも、Le Chat。

猫です。

それがVibeになった。

仕事を手伝ったり、コードを書いたりするAIとして広げていくなら、猫っぽい名前より、今っぽい名前にしたくなる気持ちは分かります。

分かりますが、猫が急に意識高いカフェでノートパソコンを開き始めたような、少しの寂しさもあります。

だからネットの人たちは、勝手に猫を増やしました。

それが太った子猫AI、Le Chaton Fatです。

問題は、その架空AIにつけられたスペックです。

30兆以上のパラメータ。
毎秒1000ニャー。

完全にふざけています。

なのに困ったことに、最近のAI業界の発表文に混ざっていても、そこまで違和感がありません。

AIのニュースを見ていると、とにかく数字が大きいです。

何兆パラメータ。
何百万トークン。
ベンチマークで過去最高。
推論速度が何倍。

開発している人たちにとっては大事な数字で、そこには研究も技術もサーバー代もあるのだと思います。

でも普通に暮らしている側からすると、だんだん呪文に見えてくることがあります。

「30兆パラメータです」と言われても、すごいのは分かります。

でも、どれくらいすごいのかは分かりません。

「100万トークン対応です」と言われても、同じです。

すごいのは分かる。
でも、明日の自分の生活がどう変わるのかは、すぐには分かりません。

そこに突然、太った子猫AIの「毎秒1000ニャー」です。

バカバカしい。

冷静に考えると、何も分かりません。

でも、何かがすごい勢いで鳴いていることだけは、なぜか伝わってきます。

AI業界の数字はどんどん大きくなって、僕のような普通の利用者には、少しずつ遠くなっていきます。

すごい。
未来っぽい。
でも、自分の手触りまでは降りてこない。

だからこそ、こんな変な単位を見ると、少し安心してしまうのかもしれません。

僕がAIに求めているのも、本当は巨大な数字ではないのかもしれません。

文章を少し整えてくれること。
雑な説明を拾ってくれること。
何度やり直しても、こちらの「なんか違う」に付き合ってくれること。

そういう、生活に近いところでAIを見ています。

もちろん専門的な数字は必要です。

パラメータ数も、トークン数も、ベンチマークも、きっと大事なのだと思います。

ただ、その数字だけを見ていると、AIがどんどん遠いものに見えてしまう。

そんなときに、例の太った子猫AIが、のそのそ出てくる。

毎秒1000ニャー。

何も説明していないのに、妙に覚えてしまう。

何の役に立つのか分からないのに、少し笑ってしまう。

そこが面白いのです。

AIは真面目な顔をして、どんどん賢くなっています。

でも僕たちがそれを受け取るときには、こういう笑える入口があったほうがいいのかもしれません。

難しい話を、無理に全部分かろうとしなくてもいい。

まずは「毎秒1000ニャー」で笑う。

そこから、AI業界のすごそうな数字が、少しだけ人間の手元に降りてくる。

それくらいで十分なのかもしれません。

Le Chaton Fatは実在しません。

でも、AI業界の真面目すぎる顔を少しゆるめる力は、あった気がします。

架空の太った子猫AIは、毎秒1000ニャーできるらしい。

でも、うちの猫が今なぜ鳴いているのかは、今日も分かりません。

そこだけは、まだ人類にもAIにも早いのだと思います。

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#テクノロジー

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