会社を辞めて一年。「意外となんとかなる」は本当でした。
会社を退職し、北海道へ移住して一年が経ちました。
振り返ると、本当にあっという間の一年でした。
退職する前の私は、お金や仕事・将来のことなど、「本当に辞めて大丈夫なのだろうか」と、何度も自分に問いかけていました。
企業の管理職を辞めるという決断は、人生の中でも大きな出来事でした。
では、一年経った今、どう感じているのか。
結論から言うと「あのとき決断してよかった」ということです。
もちろん、思い描いていた通りにすべてが進んだわけではありません。
収入は減りましたし、不安がまったくなくなったわけでもありません。
それでも、この一年で得た時間や心のゆとり、そして新しい働き方は、それ以上の価値がありました。
今回の記事では、退職から一年が経った今だからこそ感じる変化や、本当に不安だったこと、そして「意外となんとかなる」と思えた理由を率直に書いてみようと思います。
もし今、会社を辞めたい気持ちはあるけれど、一歩を踏み出せずにいる方がいたら・・
この一年の経験が、少しでもその不安を軽くするきっかけになればうれしいです。
「自由」は派手ではないけれど、毎日を少しずつ豊かにしてくれる。
北海道へ来てから、一番変わったのは時間の流れです。
四季をしっかり感じるようになりました。
お金だけに頼らず、少しでも自給自足ができるよう、妻主導で畑も始めました。
今は夏草の生命力に毎日驚かされています。
昨日刈ったはずの草が、翌日にはもう元気よく伸びている・・
自然の力は本当にすごいものです。
生活も大きく変わりました。
何十年もペーパードライバーだった私が、今では普通に車で移動しています。
先日も妻と道北をドライブし、200km以上走りました。
数年前の私なら、車で200km走るなんて想像もしなかったでしょう。
(さすが北海道の規模感!)
昔は電車やバスを乗り継ぎ、重いパソコンをリュックに詰めて、カフェを探しながら歩き回るのが日常でした。
ブログを書くために、お気に入りのカフェへ向かうことも多く、まるで修行僧のような生活でした。
今は荷物を車に積めば終わりです。
なんて便利なの車さん!ありがたすぎる!!
その結果、一日の歩数は約8,000歩から250歩へ(笑)
健康面は少し考えないといけません・・
仕事はというと、畑を眺めながら自宅で進めています。
以前は静かなカフェでブログを書いたり、ホテル系のクレジットカードでポイントを貯め、ホテルでレイトチェックアウトを利用しながら仕事をすることも楽しみでした。
でも今は、ほとんどしなくなりました。
都会では静かな場所を求めてカフェやホテルへ行っていました。
けれどこちらでは、家の周りそのものが落ち着ける場所です。
外へ逃げる必要がなくなったのだと思います。
「旅行へ行きたい」という気持ちも以前より減りました。
家の周りが、すでに観光地のような感覚だからです。
毎日の満員電車もなくなり、人混みから受ける疲れもなくなりました。
目覚まし時計も使わなくなりました。
自然に目が覚め、自分のペースで仕事を始めます。
体調が少し悪ければ、少し長く寝ることもできます。
無理をして出勤することも、休暇申請に気を遣うこともありません。
そして何より、平日に出かけられることが嬉しいです。
どこへ行っても空いていて、料金も安い。
昔から「人と逆を行く」のが好きな私には、この生活がとても合っています。
最近、一年ぶりにリモートでフリーランス仲間と話す機会がありました。
開口一番、「顔色が全然違うね」と言われました。
一年前はかなり疲れた表情だったそうです。
自分では気づきませんでしたが、それを聞いて「ああ、この一年には意味があったんだな」と思いました。
脱サラまではしなくても、一度立ち止まって休むだけでも、人はずいぶん元気を取り戻せるのかもしれません。
一年経って思うのは、お金は減っても、時間の豊かさは確実に増えたということです。
一番不安だったお金も、事前準備で「なんとかなる」と考えられるようになった。
退職前、一番の不安はやはり収入でした。
安定した給与はなくなります。
実際、収入は会社員時代より大幅に少なくなりました。
投資でコツコツ積み上げてきた資産を少しずつ取り崩しながら生活しています。
もちろん、何も考えずに辞めたわけではありません。
退職するまで何年もかけて生活費を見直し、コツコツ資産を積み上げ、いろいろなシミュレーションもしました。
私はどちらかというと、準備に時間をかけるタイプです。
十分に考え、準備し、納得してから動く。
だから後悔はありません。
「なんとかなる」という気持ちも持っていましたが、その裏では、できる限りの準備をしていました。
根拠のない自信だけではなく、準備を積み重ねたからこそもてた自信だったのだと思います。
「肩書き」ではなく、「誰の役に立っているか」が仕事になった。
フリーランスとしての仕事も、少しずつ変わってきました。
現在サポートしているNPOから「もう少し仕事の範囲を広げてほしい」と声をかけていただきました。
8月からは経理だけでなく、バックオフィス全般の事務サポートも担当することになります。
報酬も少し増えることになり、本当にありがたいことです。
大学時代に取得した行政書士資格で学んだ知識も、仕事の中で活かせる場面が増えそうで、うれしく思っています。
管理職という肩書きはなくなりました。
退職直後は「お仕事は何をされているんですか?」と聞かれることに少し戸惑うこともありました。
でも今は、迷わず「経理フリーランスです」と答えています。
会社の看板ではなく、自分自身を信頼して仕事を任せてもらえる。
そして、応援したい団体を直接支えられる。
これは会社員時代にはあまり感じることのなかった喜びです。
仕事の時間も比較的自由です。
固定契約なので収入もある程度見通せます。
会社員とは違う形ですが、私にとっては十分「安定」と呼べる働き方になってきました。
まだまだフリーランスの収入だけで生活費をまかなうまでにはいきませんが、焦らず地道にやっていきたいと思います。
【意外だったこと】仕事の密度は、会社員時代より濃くなりました。
意外だったのは、働く時間は減ったのに、仕事の疲れはあまり減っていないことです。
最初は不思議でした。
でも考えてみると、その理由は「集中の密度」にありました。
会社員の頃ももちろん真剣に仕事をしていました。
ただ、同僚との雑談があったり、上司とのミーティングが入ったり、問い合わせ対応をしたり。
メールを確認しながら、少し頭を休める時間もありました。
一方、今の仕事は違います。
パソコンに向かったら、基本的にはずっと目の前の仕事に集中しています。
5時間働く日でも、その5時間がほぼ「本気の集中時間」です。
だから充実感はとてもあります。
一日の終わりには「今日もよく働いたな」と思える日が増えました。
その反面、疲労感は会社員時代とそれほど変わらない気もしています。
年齢もあるのかもしれません。
今の働き方だからこそ心地よく続けられていますが、もし会社員時代のように毎日8時間以上、この集中を続けるとなると、正直少し大変かもしれません。
だからこそ、これからも無理に仕事量を増やすのではなく、自分が良いパフォーマンスを発揮できるペースで、長く働いていきたいと思っています。
激減した人とのつながりは、距離感がちょうどいい地域とのつながりに。
田舎だから人とのつながりが減るのかというと、そんなこともありませんでした。
地域のイベントへ参加したり、行きつけのお店へ通ったりしているうちに、少しずつ顔見知りが増えていきました。
スーパーで声をかけてもらうこともあります。
都会では感じられなかった「ここで暮らしている」という実感があります。
会社のように、毎日同じメンバーと会うわけではありません。
必要な距離感で人とつながれる。
私にはそのくらいがちょうど良かったようです。
「意外となんとかなる」は、準備した人へのご褒美かもしれない。
退職を考えている頃の私は、不安だらけでした。
本当に生活できるのか?
仕事はあるのか?
後悔しないのか??
でも一年経った今、その答えは「意外となんとかなった」でした。
もちろん「勢いで辞めれば大丈夫」と言いたいわけではありません。
私自身、退職するまでに時間をかけて準備をしました。
ロードマップを描き、生活費を見直し、仕事の種を少しずつ育てました。
だからこそ、一歩踏み出せたのだと思います。
これからも物資不足や災害など、先の読めない時代は続くかもしれません。
それでも、地に足をつけて、目の前の仕事を丁寧に積み重ねていきたいと思っています。
もし今、会社を辞めたい気持ちがあるのに、不安で動けずにいる方がいるなら。
退職するかどうかを、今日決める必要はありません。
でも、その日のための準備は今日から始められます。
その積み重ねが、いつか「意外となんとかなる」という自信につながるはずです。
私もまだフリーランス2年生です。
これからも目の前の仕事に真摯に向き合いながら、一歩ずつ積み重ねていこうと思います。
元経理マネージャーが実践した「地に足をつけた脱サラ」について、円満退職までの道のりや、退職後のお金の不安を解消する記事を書いていますので、よかったらご活用ください👇
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いいたします!
頂いたチップは必ず「活き金」として使わせていただきます!