無人島のファストフード店【 マニーズ 】(Steam)
そこは何もないはずの無人島
漂流した男がたどり着いた島は小さな無人島。数本の椰子の木しかない絶望的な島で絶望に打ちひしがれていた時。目の前に現れたのは、さっきまではなかったはずのファストフード店「マニーズ」だった…。
恐る恐る店内に入ると、快く迎えてくれる店員。そしてなぜか無償で提供してくれる料理。しかしそれは理不尽で不条理な物語の序章でしかなかった…。



不気味!不条理!理不尽!
そんな魅力的すぎる幕開けの本作「マニーズ」はBonemeal Productions発売、開発のホラーアドベンチャーゲーム。ローポリなグラフィックで、恐ろしくも奇妙なあらすじが魅力的すぎる一本だ。

物語としては短編でドラマ「世にも奇妙な物語」のような短編ホラードラマのような様相で、マルチエンディングながら2時間程度で終えてしまうが、その中に、謎解きやシューティング、ステルスアクションなどのゲームを詰め込んだ一本になっていて、意外と難易度もしっかりしているので遊んでいてなかなか苦戦しながらも楽しくできている。
ただし僕は遊んでいて3D酔いしてしまったので、その点は注意してください。

恐怖演出もサウンドがなかなか上手に活かされており、後半はなかなか画面を直視するのがいやなくらい、突然何が襲ってくるかわからないゾワゾワとした雰囲気が怖すぎましたね…。
ただやはり独特な世界観と、説明が圧倒的に不足しているのと主人公の情緒に共感は出来ず、エンディングを迎えた後もモヤモヤ感はかなり残ってしまいましたね。まぁこのしこりの残るような後味も、らしい味といえば味なのですが。
ハンバーガーより魚をよこせ!
そんな本作のもう一つの側面は「釣り」
特別なエンディングを迎えるためには釣りをしまくらなければいけないのだが、これがなかなかアツい。魚の種類も多い上に、魚との攻防はなんと連打で決まるマッチョな仕様。釣るためには連打!
さらにヒット時には瞬時にボタンを押さなければいけなかったり、釣り糸を切らさないために間を開けたり、あえて賭けに出たりと、なかなかに手の込んだバトルが楽しめるぞ。

僕もエンディングを目指すために、何度も釣り糸をたらし、いつ掛かるかわからないヒットに意識を集中させていました。釣り糸が切れたり、お目当ての魚じゃなかったらもう一度…これはなかなかの中毒性でした。
ちなみに僕はレベル9あたりで体力は限界を迎えましたが、救済措置としてオプションから連打ではなく、押しっぱなしでリールを引けるようにできる。こちらだと攻略は楽だが、魚たちとのバトル感や釣り上げた時の達成感はやはり連打していた方があるね。まぁレアな魚はなかなか釣り上げられないので連打だけでの攻略はなかなか大変だ。

そんなわけで本編は短く、説明不足でモヤモヤする部分もありましたが、アツい釣りに、独特な不気味で不条理な理不尽な恐怖もたっぷり味わえた。
次回作も開発中らしいので楽しみですね。
DATA
マニーズ
発売 / 開発:Bonemeal Productions
対応ハード:Steam
発売日:2023年10月13日
ジャンル:アドベンチャー
注意:以下の文章にはネタバレが含まれます!
魅力的すぎるがモヤモヤする…!
本作はその不条理な展開こそ魅力的だが、主人公の描かれ方は突然やさしくなったり、怒り出したり、残酷になったり、友情が芽生えたりと、短いストーリーだから仕方ないとはいえ、感情のブレが多く、急な展開も多すぎて感情移入のしにくいキャラクターでした。
そして後半のステージではまさかの旧日本軍の地下基地が登場したりと驚き要素は多く、ラストは零戦で戦ってるし、無人島のファストフード店から、巨大モンスターとのバトルと展開の仕方が凄いな…。
結末もマニーズがこのゲーム世界ではポピュラーなファストフード店なのか、無人島にしかない店だったのかで印象が変わるので、そこがわかりにくいのが惜しい…!
なので最後まで超展開な驚きと、一体何に巻き込まれているのかさっぱりな、モヤモヤには事欠かないゲームでした。

そして全ての魚を釣り終えて見ることができる、隠しエンディングはギャグ展開でホッコリ。そしてまさかの「作者の部屋」が用意されていて最高でした。


そんなわけで次回作「マニーズ2」も作られているようなので、ゆっくり楽しみに待ちたいと思います。(トレーラーでタイラー役の作者がそのまま出てきて笑った。そしてこちらも旧日本軍がたっぷり出てきそうだ…。)
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