質は量から生まれる
取材に行くと様々な刺激を受けて
自分の心にも火がつく感じがします。
これが私にとっての
取材の魅力なんだろうなぁと思います。
先日公開された三重県の組子職人
指勘建具工芸の黒田さんへの取材記事。
録音した音声を聞きながら
構成を考えて文字にしていくとき
新たな刺激を受けていました。
1.5年やっただけでは分からなかった話が10年かけてようやく分かるようになる
今回記事には書きませんでしたが
「木にも個性がある」
というお話をして下さいました。
風の強い所で育った木は
「筋肉」が強い木なのだそうです。
板状になった木を見ても
私のような素人には
その木がどういう木なのか分かりません。
黒田さんも
この仕事を始めた頃は
分からなかったそうです。
そういう「筋肉質」の木は
加工するときに暴れるのだそうです。
それを無理やり力で抑えて
削ろうとすると
木だけ飛んでいって
指だけ刃物の方へ
持って行かれてしまうのだとか。
黒田さん自身も
ゾッとするような経験をして
木の「個性」を見極められるように
なったそうですよ。
「5年やっただけでは分からなかった話が
10年かけてようやく分かるようになる」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
2.「量」を積み上げての「質」。結局やったもん勝ちかも
職人の世界だけでなく
何でもそうだと思いますが
「量」を積み上げての「質」ですよね。
その逆はありません。
でも最初から「質」を目指してしまうのも
また人間の性だったりします……。
「上手くできない」
「完成度が低いから」
そう悲観して
やろうとしなかったり
やめてしまったりするけれど
やってみて分かることって
沢山あります。
中国で仕事をしていたとき
新しい材料を開発するのに
中国のメーカーは
どんどん試作品を持ってきて
どんどん実地で試していました。
日本のメーカーが
完成度にこだわって
なかなか試作品を持ってこない間に
中国のメーカーは
実地で経験値を増やしていました。
その結果
あっという間に
日本のメーカーから中国のメーカーに
置き換わってしまっていたんです。
やっぱり
やったもん勝ちなんだなと
思いました。
文章を書くことも同じ。
「下手だから」と
書かないでいたら
上手くなりません。
でも
書き続けていたら
書けるようになります。
それは
私自身が実感していることでもあります。
それでは、また。
