頑張るほど損してた昔話
冬のオリンピックが始まってますね。
イタリアのミラノ・コルティア2026。
スノーボードは見たい。
でも時間帯次第。
会社員って、こういう時に自由がない。
録画すればいいって話じゃないんよな。
「今この瞬間」を
リアルタイムで見たいのに、
それができない。
そんなことを考えてたら、
ふと思い出した。
昔、オーストラリアで
働いていた時のこと。
高橋尚子が金メダルを取った、
シドニーオリンピックよりも前。
3年務めた地元の会社を
退職した俺は、
ワーホリでオーストラリアに住んでいた。
カナダかニュージーランドでも
良かったんだけど、
VISAの関係でオーストラリアになった。
英会話学校に通ったり、
バイトしたり。
半年かけてオーストラリアを1周半したり。
その中で、
今でも忘れられないのが
シドニー郊外のバイト先。
「洗車カフェ」
カフェでお茶している間に、
愛車を洗車しますよって感じの店。
俺の仕事は洗車係。
・手洗い
・ワックス
・車内清掃。
スタッフは多国籍だった。
・地元のオージー
・インド人
・インドネシア人
・タイ人のマネージャー
・オーナーはシリア人
週末は本当にヤバいくらい忙しかった!
マジで引くくらい忙しい。
昼飯食う暇もないし、
休憩もほぼ無理。
バイトの終了時間が来ても、
車は途切れない。
だから当然、帰れないと思ってた。
でも、気づいたら人が減っていくんよ。
他の国のバイトは、
時間になったら普通に帰っていく。
別に、「帰るな!」
なんて誰も言わない。
最初は衝撃だった。

「え?この忙しさで帰るの?」って。
なんか、
ひとりで一生懸命に働いているのが
馬鹿らしくなって。
そこで、やっと気づいた。
別に忙しくても、
時間になったら帰っていいんだって。
クソ忙しい時間に、
定時だからって帰っても
誰も何も言わない。
それが当たり前の世界だった。
あの時、
俺は「みんなが帰ったから帰った」んじゃない。
「帰っていいんだ」と知っただけだった。
・忙しいから残る。
・周りが頑張ってるから残る。
・空気を読んで残る。
それが正解だと思ってた。
でも本当は違った。
働く時間は、
会社のものじゃない。
自分の人生の一部だ。
日本に戻って、
気づけば工場勤務20年。
夜勤も残業も当たり前で、
「忙しいから帰れない」が普通になっていた。
でも、あの時の違和感はずっと残ってる。
あの洗車カフェで学んだのは、
英語でも海外文化でもない。
俺が勝手に、
自分を縛っていただけだったってこと。
「忙しいから帰れない」じゃない。
「帰ってはいけない」
と思い込んでいただけだった。
今でもオリンピックの
時間を気にしながら働いてる。
あの頃と何も変わってない気もする。
でも、ひとつだけ違う。
もう俺は、「帰っていい」
という選択肢を知っている。
そして多分、
それを知らないまま頑張っている人は、
思っているよりずっと多い。
