#12 日本で特定の宗教を信仰している人は何人?
公民の日本文化や、地理の世界の宗教の単元で良くする質問。
「日本で特定の宗教を信仰している人は何人でしょう?」
生徒の予想はだいたい数百万人~数千万人である。
正解は「約1億8千万人」である。(2022年度)
なぜ日本の人口よりも多いのか。
それは1人の人が複数の宗教団体に所属しているからである。
一番多いのが神道系で約8700万人、二番目が仏教系が約8300万人。
この時点で日本の人口を超えている。つまり、神社とお寺の2つに所属していることが日本の当たり前なのだ。次いで、キリスト教が約200万人となっている。
意地悪なのは、質問が「特定の宗教を信仰している人は何人?」であるのに対して、答えは厳密には「特定の宗教団体に所属している人」だというところである。
日本人は「信仰している」という自覚がなくても当たり前のように家には仏壇や神棚があり、初詣でお寺や神社に行く。外国の人から見れば宗教的な行為なのだが、日本人は「信仰」というよりは「観光」や「習慣」という意識が強い。だから、問いに対して少なく見積もってしまうのである。
実際の認識と統計のずれから日本文化の特徴が分かる好例。
