#73 なぜブラジルの公用語はポルトガル語なのか?
ブラジルでポルトガル語が公用語となっているのは、かつてブラジルがポルトガルの植民地だったからである。
しかし、南アメリカ大陸ではほとんどの国がスペイン語を公用語としている。なぜブラジルだけがポルトガル語を公用語としているのか。
言い換えれば、なぜブラジルだけがポルトガルの植民地となり、南アメリカの他の地域はスペインの植民地となったのかということになる。
その原因は15世紀の大航海時代に遡る。
スペインとポルトガルは植民地獲得のためにこぞって航路を開拓していった。
そんな中、植民地をめぐる争いを防止するために、スペインとポルトガルは世界を半分に分けるという現代の価値観からすれば壮大な取り決めを行った。
大西洋の経線を境に、東をポルトガル領、西をスペイン領と定めた。その経線が南アメリカ大陸の東端(現在のブラジルの東側)を切り取るように通っていた。
さらに、1494年に結ばれたトリデリシャス条約によってその線が西にずれ、現在のブラジルのおおよそ半分程度がポルトガル領となった。
その後、ブラジル奥地に金やダイヤモンドが発見されたことから、アマゾン川沿いに境界線が西進し、現在のブラジルの勢力圏となった。
このような経緯から、ブラジル一帯はポルトガルの勢力圏となり、現在もポルトガル語が公用語となっているのである。
ちなみに、トリデシリャス条約における分割線、ブラジルの反対側はちょうど日本付近だった。
日本にポルトガル船・スペイン船の双方がやってきたのはそのためであるとも言われている。
【目次】
【参考】
