#78 チューリップの球根が1億円?
今やオランダといえばチューリップというイメージが定着するくらい一般的となっているオランダのチューリップ栽培。その歴史は17世紀に遡る。
16世紀末、オスマントルコからオランダにチューリップの球根が持ち込まれた。物珍しいチューリップは富裕層の間で瞬く間にブームとなり、一般庶民も巻き込んで高値で取引されるようになった。
後にアブラムシが媒介するウイルスが原因だとわかったが、花に特殊な模様が入るとその球根はさらに高値で取引された。ブームの最盛期となった1630年代には1個1億円の値がつく球根もあったという。取引の需要を賄いきれず、ブームの末期には来年の球根を取引するという今で言う先物取引も行われていたらしい。
原因は分かっていないが、突如チューリップの買い手がつかなくなり、チューリップの価格は暴落。多くの人々の手元に残ったのは価値のなくなった球根だけという悲惨な結末になってしまった。これが世界ではじめてのバブル崩壊と言われている。
チューリップは本来花の美しさを楽しむもの。その実態から逸脱して取引が目的となり「投機」の的になってしまった結果、バブルとなった。バブル経済の土地や株式も同じ理屈なのだろう。
