#182 クウェート感謝広告問題
イラクがクウェートに侵攻したことに対して欧米諸国がイラクを攻撃することで発生した湾岸戦争。結果、クウェートはイラクから解放された。クウェート政府はアメリカの新聞広告にイラクからの解放を支援した国に対して感謝の意を表する広告を掲載した。
日本はクウェートに対して多大な支援を行ったにもかかわらず、新聞広告に日本の名前がなかった。これが後の日本の外交政策に大きな影響を与えたクウェート感謝広告問題である。
日本は、多国籍軍に対して約130億ドル(約1兆5500億円)もの支援を行った。しかし、クウェートによる感謝広告には日本の名前はなかった。その理由は、日本は金銭的な支援に終始し、人的支援をほとんど行わなかったためと言われている。この件を受けて、政府は人的支援を行わなければ国際社会から批判されるという認識をした。後に憲法の解釈を変更し、特別措置法をつくって自衛隊の海外派遣を可能にする流れが生まれた。
しかし、クウェートから感謝されていないとは言い切れない。実は、アメリカの新聞の感謝報告のリストアップを行ったのはアメリカ国防総省で、日本の自衛隊の海外派遣を促す世論をつくるためにあえて日本の名前を除いたのではないかとも言われている。
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