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#332 EUの本部がブリュッセルにある理由は?

EU(ヨーロッパ連合)の本部がるのは、パリでもローマでもベルリンでもなく、ベルギーのブリュッセル。

ベルギーと言えば真っ先に思い浮かぶのはチョコレートかもしれないが、実は首都ブリュッセルはEUやNATOの本部が置かれている国際都市となっている。

しかし、EU加盟国にはもっと有名で経済的にも発展した都市が多くある。
ベルギーは九州(離島をのぞく)とほぼ同じ面積の約3万㎢、人口およそ1150万人と九州(約1400万人)より少ない。
GDPを比較しても、ベルギーはドイツやフランス、イタリアには遠く及ばない。

では、なぜそんなベルギーにEUの本部が置かれたのだろうか。
そこには地理的・歴史的な理由があった。

まず、ベルギーはEUの中心となる西ヨーロッパのほぼ中心に位置する。
ベルギーは大国のイギリス・フランスや、交通の要衝であるライン川の河口をかかえるオランダと国境を接し、ドーバー海峡をはさんでイギリスとも近い(イギリスはEUを離脱してしまったが…)。
文字通り、ブリュッセルは地理的にヨーロッパの中心に位置していて、「欧州の交差点」ともよばれている。

また、ブリュッセルはゲルマン系の言語であるオランダ語と、ラテン系の言語であるフランス語を公用語としている。
ブリュッセルは、ゲルマン系民族とラテン系民族の接点とも言える場所なのだ。

EUの起源となった欧州石炭鉄鋼共同体には、ゲルマン系とラテン系の2つの民族の国が加盟しており、対立の中心となるのはゲルマン系のドイツとラテン系のフランスだった。

ゲルマン系とラテン系の接点であるブリュッセルは、中立的な立場の国として本部を置くのに最適な場所だったのだ。

こうした理由から、EUとなった現在も本部はブリュッセルに置かれており、ブリュッセルはEUの多様性を象徴する都市となっている。

【目次】

【参考】


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