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#454 家畜化された動物の共通点は?

牛や馬、羊、豚。

私たちの身の回りには、人間とともに暮らしてきた動物がたくさんいます。

一方で、シマウマやシカ、ゾウなどは、人間に利用されることはあっても、家畜として広く飼育されることはありませんでした。

見た目がよく似た動物もいるのに、この違いはどこにあるのでしょうか。

家畜になった動物は意外と少ない

実は、人類の歴史の中で家畜化された大型哺乳類は、それほど多くありません。

現在、世界中で広く利用されている家畜の多くは、

  • ヤギ

  • ラクダ

など、限られた種類です。

では、家畜になれる動物には、どのような共通点があるのでしょうか。

条件① おとなしい性格

家畜は、人間が毎日世話をします。

そのため、攻撃性が強すぎる動物では安全に飼育できません。

例えば、シマウマは馬によく似ていますが、非常に警戒心が強く、噛んだり蹴ったりすることが多いため、家畜化には向きませんでした。

一方、馬は比較的人になれやすく、長い時間をかけて家畜として利用されるようになりました。

条件② 群れで生活する

牛や羊、ヤギは群れで生活する動物です。

群れにはリーダーがおり、人間がその役割を担うことで群れ全体を管理しやすくなります。

反対に、単独で行動する動物は人間の指示に従わせることが難しく、家畜化には向きません。

条件③ 人間の近くで繁殖できる

家畜は、一世代だけ飼えればよいわけではありません。

人間の管理のもとで繁殖し、世代を重ねることで初めて家畜になります。

そのため、飼育下で繁殖しにくい動物は家畜化が難しくなります。

条件④ えさを確保しやすい

肉食動物は、大量の肉を必要とします。

そのため、人間が長期間飼育するには多くのえさが必要になります。

一方、牛や羊、ヤギは草を食べ、豚は雑食です。

比較的えさを確保しやすかったことも、家畜として広まった理由の一つです。

イノシシは家畜になれなかった?

ここで、一つ面白い例があります。

「イノシシは家畜にならなかった」と思う人もいるかもしれません。

しかし、実は現在の豚は、野生のイノシシを長い年月をかけて家畜化した動物です。

人間は、おとなしい個体を選んで繁殖させることを何世代にもわたって繰り返しました。

その結果、人に慣れやすく、成長も早い現在の豚が生まれたのです。

つまり、イノシシは家畜化に成功した数少ない動物の一つと言えます。

シマウマはなぜ家畜にならなかったの?

それでは、シマウマはどうでしょうか。

シマウマは馬とよく似ていますが、家畜にはなりませんでした。

その理由は、

  • 気性が荒い

  • 驚きやすい

  • 人に慣れにくい

といった性質があるためです。

過去には家畜化を試みた人もいましたが、広く普及することはありませんでした。

見た目が似ていても、性格や習性が違えば、人との関わり方も大きく変わるのです。

おわりに

社会科では、農耕や牧畜の始まりを学びます。

しかし、「どんな動物でも家畜にできた」わけではありません。

おとなしい性格や群れで生活する習性、人間の近くで繁殖できることなど、さまざまな条件を満たした動物だけが家畜になりました。

私たちが当たり前のように見ている牛や馬、豚は、長い歴史の中で人間とともに暮らすことを選ばれてきた動物なのです。

歴史や地理で学ぶ「牧畜」が、ぐっと身近に感じられるはずです。

【目次】

【参考】


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