#59 北海道でマンゴー栽培?
マンゴーと言えば南国の果物である。当然ながら、国内の生産量の約半分を沖縄県が、3分の1を宮崎県が、10%を鹿児島県が占めており、他の都道府県で生産されるマンゴーの量はそれほど多くはない。
しかし、わずかではあるが北海道でもマンゴー栽培が行われている。北海道では真冬にマンゴーを収穫して出荷しているため、1個3万円以上の価格で売れることもあるという。なぜそのようなことが可能なのか。
まず、マンゴーの栽培には一定期間涼しい環境が必要で、本来なら自然に訪れる冬がその期間となる。しかし、北海道では真冬の収穫を行うために夏の時期にマンゴーを涼しい環境で栽培し、冬と勘違いさせるという工夫を行っている。そのために利用しているのが、北海道で冬の間に降り積もった雪である。街から除雪によって集められた雪に樹皮をかぶせて夏まで保管し、その雪で冷やした水をハウス内に循環させることで温度を涼しく保っている。
逆に冬には温泉水を利用してハウス内を温めて温度を高く保っている。さらに太平洋側の十勝地方は冬は晴天の日が多く日照時間も十分なので、マンゴーが夏と勘違いするにはうってつけの環境が整っているという。
北海道でのマンゴー栽培は雪、温泉、冬の晴天といった地理的要素を生かした工夫に満ち溢れている。
参考
