#225 女子アナの定年は25歳だった?
現在、多くの企業で定年は60歳、もしくは65歳。少子高齢化が進むと定年はさらに延長されるのではないかと言われている。そんな日本社会で、女子アナの定年が25歳や30歳だった時代があった。
数々の有名アナウンサーを輩出したフジテレビの女性アナウンサーの定年は1972年まで25歳だった。かつては女性は結婚したら仕事をやめるのが当たり前だった。
高学歴の女性は逆に企業から敬遠され、教師など一部の職業を除き、女性は四年制大学に行くと就職が難しかった。当時の女子社員は、お茶くみなどの男性社員の手伝いがメインの仕事だったため、企業は短大卒の女性を採用する傾向があった。人気の短大は偏差値が高くなり、優秀な女子高生はこぞって人気の短大を目指した。
女性は職場で良い男性をみつけて、結婚したら若いうちに退職して専業主婦になるという価値観が根強かった。女子アナも例外ではなかったのである。
転機となったのは、1972年に名古屋テレビのアナウンサーが起こした裁判だ。名古屋テレビの女性アナウンサーは当時30歳が定年となっていた(当時男性社員は55歳が定年だった)。それはおかしいとして起こされた民事裁判で原告側が勝訴し、以降各テレビ局女性アナウンサーの早期定年制度を改めることとなった。フジテレビも25歳定年制を廃止した。
さらに、1985年に制定された男女雇用機会均等法によって日本社会は大きく変わった。募集・採用・昇進などで男女差別をすることが禁止され、女性管理職の比率も少しずつ上がっているなど、男女平等が少しずつ進展している。
しかし、2023年6月に発表された日本の「ジェンダーギャップ指数」(各国の男女平等の目安となる数値)は146か国中125位となっており、アジア諸国や先進国の中でも未だに最低レベルである。
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