#140 ロシアの首相はプーチンではない?
「ロシアの首相は誰?」と聞かれたら「プーチン」と即答したくなるが、ロシアの首相はプーチンではない。
プーチンはロシアの大統領で、ロシアの首相はミハイル・ミシュスチン(2020~)である。
日本は首相が国家元首(国の代表)のような役割を担っているので、大統領と首相を混同しやすいのだが、首相と大統領は別物だ。
大統領は共和制国家における国の代表であり、首相は行政府(日本だと内閣)のトップをあらわす役職である。
大統領は多くの場合国民によって選ばれるため、大きな権限を持つ場合が多い。とくにアメリカでは大統領が行政府の長を兼ねる仕組みであるため、大統領に権力が集中しやすい。
大統領と首相を並立する国もあり、ロシアでは首相を大統領が選ぶため、これもまた大統領に権力が集中しやすい仕組みになっている。
フランスは大統領が外交中心、首相が内政中心というように役割分担があるが、大統領が首相を選ぶため、首相は大統領のサポートという立ち位置になりやすい。
日本をはじめ、象徴とはいえ国王のような存在が残っている国では、基本的には国家元首としての大統領はいない。イギリスや日本のように憲法によって天皇や国王の権限を大きく制限した国では、首相が大統領のような国の代表としての役割を担っている。
しかし、あくまで行政府の長である首相は、アメリカやロシアの大統領のような強い権力を持つことは制度上困難である。
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