「よるの散歩」を終えて
3/23音と映像のコラボライブ
「よるの散歩」終了致しました。
演者、スタッフ、観客の皆さま
ありがとうございました。
このタイトルを決めて
ふと思い出したのは
がん告知のあとに見た夢のこと。
よるの森の中に一人きりでいる。
この上もなく心細い気持ちだ。
自分を元気づけようと
ゴスペルを歌いながらただ歩く、という夢。
公演が決まってからあと、
エプファイルや戦争の報道が目白押しになり
そのおぞましさ、非人間的な行いに
耐えがたい気持ちになった。
こんな時に自分は一体何をするのだろうと
いっときは思ったけれど
こんなことが過去から長い間起きてきたのが
この人間の世界なのだとも思った。
当日は
もうすべてを何かに委ねようと思った。
即興だもの、委ねないとやれない。当たり前のことだけど。
そして
石川泰さんの奏でる音、吉田寛さんの映像、
るうちゃんの作ってくれた衣装とともに
わたしは「よるの散歩」に出かけた。
どうなるのかわからない未知なる世界に。
そこにいて動いている自分と
それを離れたところから見ているような
そんな不思議な感じがあった。
踊ることは「器」になることだと
芦川羊子さんが稽古の時に言っていたことを思い出す。
そうだ、もういつだって自分はただの器じゃないか。
踊りの時間は今ここでありながら
どこか違う世界に同時にいるような感じがある。
そこでは時間もなくなる。
水や木の葉、月とレモンと戯れ
いつの間にか
それらの一部になっていた気がする。
音も衣装も映像も渾然一体となった。
今回見にきてくださった皆さま
場を提供してくれたまりあちゃん
美しい衣装を作ってくれたるうちゃん
魂の震える音を奏でていた泰さん
流れる水、石や木の圧倒的な存在感を映像にしてくれた吉田さん
本当にありがとうございました。
今までにない作品になったと思います。
何か見えない大きなもののはからいも感じていました。
そして世界がどうなろうとも
毎日 確かにそこにいてくれている大いなる八ヶ岳に
感謝を込めて



