誰もいない波がある。ミチョアカンの秘境レフトポイント、リオ・ネクスパへ
「サーフィンって、自由だったよな」と思い出せる場所がある。
プエルトエスコンディード。
サユリタ。
最近では
バラ・デ・ラ・クルス。
メキシコの
サーフスポットは、
もう
“世界地図”
に載ってしまった。。。
Instagramを開けば、
ドローン映像。
GoPro動画。
「BEST WAVE OF MY LIFE!!!」
というキャプション。
気づけば、
世界中のサーファーが
同じ場所を目指している。
でも、
ふと思う。
「誰もいない波」って、
まだ存在するんだろうか?
実はある。
しかも、
メキシコに。
それが——
ミチョアカン州の
秘境、
リオ・ネクスパだ。
そこは、“1960年代のカリフォルニア”だった。
朝。
まだ
空気が少し冷たい時間。
波チェックへ向かう。
目の前には、
川の河口から伸びる長いレフト。
セットが入る。
沖から規則正しくブレイクして、
延々とウォールが続いていく。
しかも。
誰もいない。
いや、
正確に言うと、
ラインナップにいるのは2人とか3人。
日によっては、
自分ひとり。
「そんなことある?」
あるんです。
リオ・ネクスパは、
“混雑が存在しない世界線”
みたいな場所なんです。
リオ・ネクスパとは何か?
正式には
「バハ・デ・ネクスパ」。
マンサニージョから
南へ約2時間半。
ミチョアカン州の海岸線にある、
小さな小さな集落だ。
ここにあるのが、
世界的にも知られるレフトポイント。
しかもただのレフトじゃない。
コブルストーン(丸石)底のポイントブレイクで、
うねりがハマると、
最大270メートル以上走れる。
270メートル。
もう途中から、
「まだ終わらんの?」ってなる。
サウス〜サウスウエストの
うねりが入ると、
セットごとに
美しいラインが現れる。
テイクオフ。
ボトムターン。
壁。
さらに壁。
まだ壁。
そして
インサイドはパンチがある。
スピードが出る。
つまり。
中〜上級者には、たまらない。
“便利さ”を捨てた先にある贅沢
ここで誤解してほしくない。
リオ・ネクスパは、
リゾートではない。
映えるカフェ?
ない。
オシャレなアサイーボウル?
ない。
夜遊び?
ない。
あるのは、
波。
海。
風。
そして静けさ。
宿はシンプル。
砂浜キャンプなら
1泊80ペソくらい。
パラパ屋根の
ゲストハウスでも400〜700ペソ程度。
豪華さではなく、
“波に集中するための環境”
がある。
夜は
早く寝る。
朝イチで海へ入る。
昼はタコス。
夕方また波。
これだけ。
でも、
多分それが一番豊かだったりする。
サーファーは、なぜ秘境を探すのか?
これは
個人的な話だけど。
サーファーって、
波だけを探してるわけじゃないと思う。
「まだ知らない感覚」を探してる。
便利すぎる社会から、
ちょっと離れた場所。
通知もない。
人混みもない。
競争もない。
ただ、
波の音だけがある場所。
リオ・ネクスパって、
そういう場所なんですよ。
だから
多くのサーファーが、
ここをこう表現する。
「1960年代のカリフォルニアみたいだ」って。
ベストシーズンは?
6月〜9月。
サウスウエストのうねりが本気を出す季節。
オーバーヘッド級も普通に入る。
もちろん
冬でもサーフ可能。
年間通して波はある。
ただし注意点もある。
ボトムはコブルストーン。
つまり、
転ぶと痛い。
砂浜みたいに優しくない。
だから
初心者向きではなく、
中〜上級者向けの波だと思っておいた方がいい。
アクセス方法
最寄り空港は
ジワタネホ(Ixtapa-Zihuatanejo空港)。
そこからレンタカーで北上。
ハイウェイ200号線を走って約2〜3時間。
ここで大事なのが一つ。
“夜間運転はしないこと”。
これは
メキシコの太平洋沿岸を旅する上で、
かなり重要。
日没前に宿へ着く。
これ、
鉄則です。
最後に
「誰もいないラインナップで、ただ波に乗り続ける。」
そんな旅を求めているなら、
リオ・ネクスパは、
きっと忘れられない場所になる。
インフラは最低限。
でも、
波は世界レベル。
こういう場所が、
まだメキシコには残っている。
そして
多分、
ずっと残るわけじゃない。
だからこそ、
今なんです。
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