昭和のザ ノンフィクション
ボクシング 元東洋太平洋チャンピオン
カシアス内藤の奮闘記
引退から10年。
離婚し40歳で男手一つで小学生の娘二人を育てる。
福生の米軍基地でトラック運転手などで働きながら、ボクシングジムでトレーナーをし、若手育成に励む。
夢はボクシングジムを開くこと。一年前に亡くなった師匠であり、日本人世界チャンピオンを6人も輩出したエディ・タウンゼントのように。
生まれ故郷の横浜で、不動産屋に行くも、いい顔されない。 エディ夫人と話してジョークを言ったり、後楽園ホールで選手を励ましたりするが、わところどころに昭和の香りが漂う動画。
現役時代は、世界チャンピオンになるのを期待される素質がありながら、韓国の柳済斗に敗れ、以降精彩を欠くようになる。
エキシビジョンで世界チャンピオンの輪島功一と壮絶な打ち合いをするもKO負け。
当時反日感情強かった韓国釜山に渡り、柳済斗と何度も戦い、憎き日本人をうちのめして欲しいという観客の思いどおりに負ける"かませ犬"と呼ばれる。
その後"万年東洋太平洋チャンピオン"の柳済斗がまさかの輪島功一を倒して世界チャンピオンになり、以降輪島は年齢的に衰え、引退間近とされるなか、柳済斗とのリターンマッチを下馬評を覆して奇跡的に勝ち、日本中を感動させる。
その試合の会場に呼ばれるもカシアス内藤は現れず。当時行方不明になっていたが、それからしばらくして復帰を果たした。
一連の話が沢木耕太郎の本に"クレイになれなかった男"、"一瞬の夏"として書かれて売れた為、カシアス内藤の知名度は上がった。
ボクシング世界戦がテレビでゴールデンでやっていた頃に。
この動画からだいぶしばらくして、カシアス内藤は沢木耕太郎の協力もあり、念願のボクシングジム カシアスE&Jの会長になり、夢を叶えた。しかし今のところ世界チャンピオンは出ていない。
"カシアス"はカシアス・クレイ(後のモハメド・アリ)から
本名は内藤純一 父親は米兵で黒人のハーフ
ジムのE&Jは
エディのE
と
純一のJ
から。
エディタウンゼントが最後に世界チャンピオンにしたのは井岡弘樹で、井岡一翔のオジにあたる。
エディや沢木は内藤の素質は輪島より上だが、格闘家にしては性格が優しすぎるのが難点だったという。
輪島功一は日本のヒーローで、引退後もタレントとしてバラエティー番組に出たりして人気を博した。
柳済斗は当時ほとんどいなかった韓国人世界チャンピオンに日本人を倒してなった為、その栄光が映画化され、韓国で大ヒットした。
カシアス内藤は上記の二人に比べたら、大したことない敗れざる者だが、壮絶なノンフィクションが長きに渡り注目され、認識された男は幸せなのかもしれない。
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