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【シェアハウス入居者インタビュー#1】嫁のDVで避難、別居から調停へ──「子どもに会うための戦い」《前編》

■ はじめに

この記事は、入居者の方へのインタビュー記事になります。

Aさんは、30代後半の会社員。子供の養育費の為に夜にUberや週末はスポットバイトなど、うちのシェアハウスに入居してから昼夜問わず働き続けてます。

「子供の為ならなんでも頑張れる」

と言って一切疲れも見せないAさんに、これまでの経緯とこれからについて、ランチ時間を割いて頂き弊社オフィスでお話を伺いました。(Aさんありがとうございます)

配偶者からのDVをきっかけに、ある日突然シェアハウスに避難してきたAさん。身を守るため、そして子どもとのつながりを絶やさないために必死に選んだ場所が、私たちが運営するLLC-HOUSEでした。

この記事では、Aさんがなぜシェアハウスを選び、そこからどのように調停・法的闘争へと進んでいったのか、その背景を語っていただきました。

なお、子どもを巡る問題は家庭ごとに事情や背景が大きく異なり、関係者の立場や意見もさまざまです。本記事はその一つの事例として、昨今クローズアップされているケースでもあります。


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■ この記事でわかること

  • DV避難先としてシェアハウスが選ばれた理由

  • 入居当日の緊迫した対応と運営側の判断

  • 別居協議の裏に潜む「会わせない」戦術

  • 公正証書に面会条項を盛り込むまでの実際のプロセス


■ 緊急避難の決断

:「うちのシェアハウスに来るまでの経緯を聞かせてください。」

Aさん:「5年くらい前に奥さんからDVを受けて、LLCに来ました。奥さんが包丁を持ち出すようなことが2度あり、命の危険があると思ったので2回目の時に避難を決めました。」

当時Aさんは、公正証書で「3回目を起こしたら損害賠償金を払う」という条件を奥さんに提示。しかしそれは拒否されました。「それでは3回目が起きる可能性がある」という危機感が、緊急避難を現実のものにしました。

■ 避難先にシェアハウスを選んだ理由

Aさん:「奥さんは心が壊れていて、一人暮らしをしても家に押しかけてくる可能性がある。義理の父も暴力的なので、第三者が出入りするところにいたい。そういう環境が必要だったんです。」

:「第三者がいる、という点がむしろ安心なんですね」

不特定多数が暮らす環境──これらが自然の抑止力となり、AさんはLLCを選びました。弊社の経験で実際、ストーカー被害に遭った女性が1人で住むことが怖いといった同じような理由で入居した事例もあります。


■ 緊急での入居対応

Aさんは家を出た後、1週間漫画喫茶で過ごしながら物件探しをしていました。両親はすでにお亡くなりになっていた為、保証人がいない状況でしたが、事情を聞いた私たちは遅い時間でしたが即日契約を決断。その日の夜には入居が決まりました。

Aさん:「ほかの物件を見て回る余裕もなかった。本当に緊急性が高かった。事情を汲んで急いで対応してもらって感謝しかないです」


■ 別居条件と「会わせない」宣言

別居後奥さんから提示された条件はこうでした。

  • 別居は継続

  • 子どもに18歳まで会わせない

  • 結婚は継続するが送金は続けろ

Aさん:「息子に会わせないのは納得できない。お金はもちろん送るけど、それは息子のためであって、いわゆる"罰"として使われるのはおかしい。」

そこでAさんは事前通告のうえ、送金を一時停止。すると奥さんは家を引き払い、Aさんの荷物は「全て処分する」と一方的に通告。ここでAさんは弁護士に相談し、正式に依頼することを決断しました。費用面では厳しい状況でしたが、緊急性の高さと事情を理解した弁護士が依頼を引き受け、法的手続きを開始します。


手紙イメージ

■ 調停開始と子どもの手紙

ここから1年にわたる調停が始まります。最初に話し合われたのは養育費の金額で、これは所得から割り出す法律的基準値があるため大きくはぶれません。しかしAさんにとって本当の目的は「子どもとの面会」。ここが最大の争点でした。

奥さん側は「子どもが会うのを不安がっている」と主張し、面会の場を設定することを拒み続けます。調停委員からは「直接会う前に、まずはお父さんから手紙を書いてみてはどうか」と提案がありました。

Aさんは息子に宛てて近況や思いを丁寧に綴り、返事を待ちました。そして調停当日、息子からの封筒を委員から手渡され、その場で開封すると──そこには息子の文字で「お父さんに会いたい」と書かれていました。

Aさん:「その一言を見た瞬間、胸が熱くなって涙が出そうになった。息子が自分の意思で会いたいと言ってくれたことが何よりの証拠になったんです。」

(私も泣きそう)
この手紙が決定打となり、公正証書に「2か月に1回の面会を必ず行うこと」という条項が盛り込まれる結果となりました。

《後編はこちら》👇


■ まとめ|伝えたいこと

  • DV避難先としてシェアハウスは「物理的な安全」と「心理的な抑止力」という一面があった

  • 別居協議では金銭条件よりも「会わせない」戦術が会えない親には精神的ダメージが大きい

  • 調停では、直接的な証拠(今回の子どもの手紙)が最も強い交渉材料になる

  • 緊急時に即日入居できる体制は必要な場合もある

この続き(後編)では、公正証書成立後も面会が実現しない現実と、現状を突破したAさんの体験、そして再会直後にも起きる“波乱”についてお届けします。

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