大学在学中に家を引き払ってタイへ。日本語教育を学びながらゲストハウスで働く彼女が目指す夢
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シェア街メディアnoteでは、そんな「シェア街」コミュニティメンバーだけでなく、リアル拠点である浅草橋の「Little Japan」で働く人々へのインタビュー記事も発信しています。
今回は、現役大学生として教育学部で日本語教育について学びながら、ゲストハウス「Little Japan」でスタッフとして働くほのかさんにインタビューさせていただきました。
大学在学中に住んでいる家を引き払ってタイへと単身で留学。帰国後もゲストハウスでスタッフとして働きながら、日本語教育について学ぶほのかさんが語る「Little Japan」の魅力とこれからのキャリア展望とは……。
やりたいことがあるのに一歩を踏み出せない人、新しい環境に飛び込む勇気がなかなか持てない人は、ぜひ記事をご覧になってみてください!

鎌田ほのか
岩手県出身。東京学芸大学教育学部在籍。現在は大学で日本語教育について学びながら、ゲストハウス「Little Japan」でスタッフとして働く。趣味は編み物とお菓子づくり。
子どものとき観た番組が日本語教育に興味を持つきっかけに

ー最初に自己紹介をお願いします!
現在は東京学芸大学の教育学部に所属していて、小学校の国語を専攻しています。そして、副専攻で日本に在住する外国人や、外国にルーツを持つ子どもたちに日本語を教える「日本語教育」について学んでいる最中です。
ー教育学部で日本語教育を学びたいと思ったきっかけは何ですか?
もともと教育大学に入学したのは、祖父母と両親ともに教師だった影響がありました。
ただ、最初に日本語教育に興味を持ったのは、小学生のときにテレビで観た『世界の村で発見!こんなところに日本人』という、世界の秘境に1人しかいない日本人を訪ねる番組がきっかけです。多分、普通はインタビュアーになりたい人が多いと思うんですけど、私は逆に日本人側になりたくて(笑)。
それで中学校、高校の海外研修でアルゼンチンに行きました。アルゼンチンは日系人が多く、日本語を教える日本語学校があるんです。その場所で初めて日本語を教える仕事があることを知りました。
アルゼンチンの学校では教師の立場だったので、教師として海外に出れる可能性を知ったことが、将来的に海外で働きたい想いと日本語教育を結びつけるきっかけになりました。
ー興味を持っていた2つの事柄が繋がったんですね。英語でのコミュニケーションではなく、日本語を教えることに魅力を感じたのはなぜですか?
英語に関しては1つのコミュニケーションツールという認識が大きかったんです。英語は多くの人が話せますし、自分にとっても第二言語なので。
それよりも世界的に母数が少なくてルーツがある日本語の方が、もしかしたら将来の可能性が広がるんじゃないかなと考えました。
転機となったタイへの留学。現地で日本語教育を学ぶ

ーほのかさんは在学中にタイへ留学したとお聞きしました。なぜタイを選んだのですか?
実は今の大学に入った理由は、タイへ留学する機会があったからなんです。タイには中学校、高校から第二言語の扱いで日本語の科目があって、日本語を学んでいる外国人が世界でも有数の数を誇っています。
実際に、入学後は大学の交換留学を利用して、タイの日本語教育専攻の学生がいる学校に行きました。そこでは、タイ人の学生が将来的に中学校や高校で日本語教師を目指して、日本語や日本語教育について勉強してるんです。
私は「タイで日本語を教える先生になる人たち」を教えるために留学しているので、タイ人の子どもたちがどうやって日本語教師になっていくのか、授業内でどんなことを教えているのかを学びました。
ータイへの留学で印象的だったことはありますか?
勉学面でタイに留学して良い機会だと思ったのは、言語としては英語を使わなかったことですね。日本語とタイ語で学生と会話をしていたので、日本語を優しく話す力が備わりました。
あとは実際にタイの大学の附属校で、日本語の授業を週3回担当させてもらって、学生に日本語を教える実践的な体験ができたことは大きかったです。
プライベートの面では、かなりカオスでしたね…。留学先は首都のバンコクではなかったので観光客もあまりおらず、ねずみやゴキブリが部屋に出るのも当たり前の世界で、食生活に関しては虫を食べることもありました(笑)。
ただ、カルチャーショックはあまりなくて。というのも実は、この1年の留学前に1ヶ月タイに住んでいたんです。実際にタイで生活できるかを知りたかったので、1ヶ月間お試しで語学学校に通いながら住んでみようと思って。
結果的に1ヶ月住めたので、1年留学でもやっていける確信が持てました。
ーすごい行動力ですね!海外の知らない場所だと簡単に決断できない人も多いと思います。
やりたいことは、とりあえず叶えちゃいたいタイプなので(笑)。
まるで国内留学!働きながらゲストとの交流も

ーゲストハウス「Little Japan」で働き始めたきっかけはなんですか?
留学する前は東京でひとり暮らしをしてたんですけど、1年留学する間に家賃を払うのもどうかなと思って、家を全て引き払ったんです。留学から戻ってきてしばらくは実家で過ごしていました。
ただ、大学卒業後はまた海外に行きたいと考えていたので、残り半年とか1年半しか日本にいないなら、また家具を揃えるのもめんどうだと感じて。そのときにフリーアコモデーション(住む部屋を借りて無料で泊まる代わりにスタッフとして働くシステム)を知りました。
もし東京にあったら「ちょっとやってみようかな」と軽い気持ちで留学中に探しはじめて、たまたま「Little Japan」の募集ページを見つけたんです。企業理念にも共感して、外国人と話せる環境も良いなと思ったので最終的にここを選びました。
ー日本で「フリーアコモデーション」は珍しいですよね。ゲストハウスで働く魅力はどんなところですか?
英語でのコミュニケーション力を高められるのは魅力ですね。話す言語は英語と日本語が半々ぐらいで、ゲストと喋ってるときは基本的に英語なので。
ゲストも本当にさまざまな国から来日していて、たまに自国のお菓子を分けてくれます。以前、アフリカから来たゲストが宿泊に来たとき、周りにある店を教えてあげたら「めっちゃいいやつだ!お菓子を分けてあげるよ!」って言われたり、帰るときに宿がめっちゃ良かったから「リンゴをあげるよ!」って言われたり(笑)。
あとは同い年くらいの子がいたりすると「大学で何を勉強してるの?」って共通の話題で盛り上がることもあります。
ーさまざまな国のゲストと交流できるんですね!外国のかたに日本語を教える機会もあるのですか?
仕事として日本語を教えることはありません。ただ、スタッフとして入ってる外国のかたは日本にずっと住んでいて、日本語を勉強してる人も多いので、簡単な日本語に変えて喋ることはあります。こちらも「何か知りたいことがあれば教えるよ!」ってスタンスです。
ただ、まずは普通に喋ることが大事だと思っています。会話の最中にもし相手が分からない言葉が出てきたら、そのときに教えてあげる。
例えば「自己紹介」って難しい言葉じゃないですか。だから「自己紹介してください」と言ったときに相手が分からなければ「自分のことを話してください」に変えます。
日本人同士でも会話のなかで難しい言葉が出てくることがありますよね。それと似たような感覚かもしれないです。
自分のやりたいことをやれる人生がいちばん良い

ーこれからのキャリアの目標、将来の夢を教えてください。
大学を卒業後は、タイの日本語学校で働きたいと思っています。1年住んでみてやっぱりタイが好きだと感じたし、風土も自分にあっているので。
あとは子どものころからの夢として、いつか青年海外協力隊に参加したいなと思っています。青年海外協力隊には日本語教育や小学校教育の部門があるので、自身の専門分野を活かせるんじゃないかと。
私は現実的に考えてしまう性格で、自分のやりたいことをやれる人生がいちばん良いと思っているので、理想的な夢というよりは現実の目標ですね。
ー夢ではなく地続きの目標なんですね。「やりたいことをやれる人生がいちばん良い」というマインドは「Little Japan」で働いてるときに育まれたんですか?
目標は以前から考えていましたけど、ここに来てさまざまな人に出会った影響もあります。
この場所で働くみなさんに共通しているのは、モラトリアムの取り方が上手なこと。今を充電期間として考えていて、定職にはついてなくてもそれぞれ夢があって、現実的ではなくても「これがやりたい」と思える目標を持っているんです。
ただ、もともと私は0か100かの人間で(笑)。やりたいことは全てやりたくなってしまうので、夢はふたつとも実現したいと思ってます。
ーやりたいことはあるけど一歩を踏み出せない人もいると思います。そんな人に何かアドバイスはありますか?
やりたいことをやる前って、絶対に乗り越えないといけないことがあるじゃないですか。だから、私は迷う時間も大事だと思っています。
ただ、能力的にやりたいことができる状況なのにやらないのは違うんじゃないかと。たとえば「お金を貯めなきゃいけないから今は迷っている」なら良いんですけど「今の環境が楽だから」みたいな消極的な理由で動いてないのはもったいないですよね。
もしチャレンジが可能な状況なら、まずは一歩でも踏み出してみるのも大事なのかなと思います。
ー最後に「Little Japan」や「シェア街」に興味を持っている人にメッセージをお願いします!
「Little Japan」に関しては、とにかく人とコミュニケーションを取るのが好きで、達成したいことがあってこの場所で働きたいと考えている人であれば、英語を話さなくても大丈夫です!
あとは、絶対にコミュニティには参加することになるので、交流の輪が自然と広がっていくのが好きな人が来てくれたら嬉しいですね。
シェア街はオンラインコミュニティなのでより踏み出しやすいと思います。興味があったら一度参加してみて、やりたいことを見つけてみてください!
夢を夢のままで終わらせずに、海外での日本語教育を現実の目標として定めるほのかさん。
彼女の言葉はやりたいことがあってもなかなか一歩を踏み出せない人に、新しいチャレンジに挑む勇気を与えてくれるはずです。
シェア街では、オンラインでのイベントや住民どうしの交流、浅草橋にあるLittle Japanを中心としたリアルイベントを開催しています。
イベント情報やコミュニティへの申し込み受け付けは公式LINEにて配信しているので、インタビュー記事を読んで興味を持った人は、ぜひ一度、シェア街に足を踏み入れてみてください!
執筆・編集:ばやし(河原林駿希)
