台風の思い出と、フー子のこと
台風10号の行方がとても心配である。今の予想コースだと、まだまだ変動があるに違いないが、日本列島のどこかに上陸するのは免れないように思える。
夏の台風は太平洋高気圧の縁(へり)を沿うように進むから、基本的に日本列島からは逸れる傾向があると思うが、今回のように高気圧が二つに分裂しているような気圧配置図の場合に、列島に直撃することもある。
夏の台風は高めの海水温によって水蒸気を大量に取り込んで強大化していく。よって、夏の台風の上陸は勢力が大きいままの場合が多く、とてつもない被害をもたらすことになる。
今回はその意味で、最も危険な台風と言えるのではないだろうか。どうか進路にあたる範囲にお住みの方は、念入りに準備をしていただきたいと思う。
台風と言えば、もう10年以上前のことになるが、9月の後半で沖縄に出張したことがあって、この時大型台風の直撃を食らったことがあった。
930hpという凶悪な勢力のまま沖縄本島の真上をゆっくり通過していくというコースで、これまで経験したことのないような暴風雨を体感した。
ホテルではバイキングの朝食がなくなるという事態になり、急ぎコンビニに行こうとホテルを出ようとするのだが、まず、猛烈な風でドアが開かない。
何とか押し開けると、まさしく横殴りの雨が体中に突き刺さり、その勢いに圧倒されて、足を踏み出せないのである。
折れた枝なんかが飛んできてぶつかれば、大けがをしかねない。初めて真剣に台風に恐怖を感じたのであった。
翌日、台風は北に抜けていったが、スピードが遅く、吹き返しの風がまた強烈だった。雨こそほとんど降ってなかったが、風だけで十分身の危険を感じるものだった。
そして当然のごとく本土行きの飛行機は離陸せず、結局予定より二日延泊して帰る羽目となった。
そうなると、急に時間ができてしまって、退屈な気持ちになる。人間、勝手なものである。そこで、強風の中、国際通りを歩いてみたのだけど、ここで少々驚きの光景を見ることになる。
それは、地元のおじいちゃん、おばあちゃんたちが、猛烈な風の中、普通に出歩いているのである。まるで「普段からこうしてますよ」と言わんばかりに。
転んで怪我でもしそうだが、どうやら慣れたものらしい。
そして国際通りを少し入った路地に昔ながらの映画館を見つけて、ここで3本くらい映画をハシゴした。何を見たかはよく覚えていないが、クラシックな洋画が一本あった気がする。
さて、台風と言えば「台風のフー子」である。藤子ファンなら誰でも、今回のような大型台風が日本上陸かというような話題の時には、絶対に思い出すキャラクターである。
僕の藤子仲間たちは、こんな時には必ず「フー子ちゃん来ないかな」などと、Lineを送ってくる。僕は「そうですよね、泣けますよね」と返す。きっと、多くの藤子ファンがそんなやりとりをしているに違いない。
noteのビュー数をチェックすると、「台風のフー子」の記事が急上昇している。全国の多くの方が、台風のフー子で検索しているからなのだろうか。
