リーダーとは技術である。(実例付き)
今どきは流行らないかもしれませんが、組織のトップ層が物事を意思決定し、それを組織図のツリー状に従って、下に降ろしていくという流れがあります。いわゆるトップダウンというヤツです。
その際、トップと現場の間に立つ中間管理職は、上の決定事項を下へ伝達する役目を負っていますが、ただ何も考えずに伝えてしまうと、トップの意図していることと現場の理解レベルの乖離が生まれてしまうことがあります。
できれば、中間層の人々は、一度自分なりに伝えるべきことを咀嚼して、現場が腑に落ちる形で伝達することが望ましいと思います。
中間管理職が分厚い場合には、トップが間をすっ飛ばして、自ら社員全員に一斉メールしてしまうこともあるのですが、これはいつ何時も使える手ではありません。
先ほど書いたように、トップが考えていることと、現場の理解度には開きがあるからです。トップにも近く、現場にも近い、中間管理職が二つの異なるレベルをスムーズに繋げる役割を果たすのです。
よって、中間管理職の人間は、きちんと上意下達のできる人でなければいけません。具体的には、自分の頭で考えることができて、自分の言葉を使いこなせる人しか中間管理職の資格がないと言えるでしょう。
上意下達(じょういかたつ)
ところが、管理職という仕事の仕方をきちんと教えてくれる会社は意外に少ないものです。大きな会社だと管理職研修とかがあるのですが、通り一遍の内容だったりして、実にならないことがほとんどです。
その結果、きちんと勉強していない管理職が大勢生まれてしまい、組織が混乱に陥るケースも散見できます。正しい上意下達をするためには、テクニックを学ぶ必要があるのです。
僕は40代前半で外部の管理職研修を受ける機会をいただきました。これが今思い返しても刺激的で、管理職・リーダー職の人間が学ぶべき技術をたくさん得ることができました。
管理職の素質とか人間性とか、そういうこととは関係なく、技術として学ぶべきことがあるのです。
そんな僕からすると、勉強不足の危うい管理職をすぐに見抜くことができます。話し方、素振り、資料の作り方、トラブルの対処法、目標の設定・・。細部に目を向けると、この人がリーダーとしての振る舞いを勉強してきたかどうかがわかるのです。
よって、危うい管理職はきちんと見抜いて、勉強させることが重要となりますが、その上のレイヤーの方も勉強してこなったりすると、危ういリーダーを見抜くことはできません。
そうなると勉強不足の連鎖が起こり、上の方から組織はガタガタになっていきます。いくつかの崩壊する組織を見てきましたが、大概リーダー層の勉強不足が引き金となっているように思います。
さて、せっかくなので、一つ教わった技術をご紹介。
リーダーは部下を味方につけて、自分や自分の組織を強くしなくてはなりません。そこで、部下を味方に引き入れる方法として、部下が出してきたアイディアを積極的に採用するというやり方があります。
ここで重要なのは、アイディアは複数出させること。例えば「○○地域の売上アップのアイディアを3つ考えてきてほしい」とお願いします。そして部下とのちょっとした議論を経て、上げてきた3つからより良い提案を採用するのです。
この過程で部下の思考レベルも上がるし、その部下は自分のアイディアが選ばれたことで、リーダーに対しての信用度も増してくれます。まさしく一石二鳥。
逆に危ういリーダーは、アイディアを一つだけ出させて、それに対してケチをつけて潰したりします。それをしかも繰り返したりして、部下をあっと言う間に腐らせるのです。
このように、具体的なリーダー技術は無数にありますので、どうか多くの管理職の皆さまがさらなる勉強することを望みます。
