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組織を引っ張る人

当たり前のことですが、組織やチームを活性化させるためには、メンバーの働きが必要です。

ですので、組織を率いる人間は、組織を構成するメンバーの特性だったり、モチベーションだったりを常に把握しておくことが求められます。

ところが、組織のトップは、組織内の掌握だけでなく、組織の外側に目を向ける重要な役割があります。

外部組織や上部組織との折衝や、社会的な外部要因の把握・分析などです。経済的・政治的な観点から、組織を維持する任務があるのです。

組織の構成員は、そうしたトップの仕事だったり、その役割から生じるストレスや悩みをよく理解できません。

場合によっては、自分たちが蔑ろにされているように感じて、トップやリーダーの動きに不信感を持つこともあります。

そのように考えると、組織内での人員掌握と、外部要因への適切な対応。その二つを同時に、適切に遂行していける人間のみが、組織のトップとなることができるのです。


ただ、残念ながら人には向き不向きがあります。

仲間のモチベーションを上げることが得意でも、対外的な交渉が苦手な人がいます。組織の周辺状況をきちんと掴んで、方向性を見出すことが得意でも、それをメンバーに分かり易い言葉で伝えることが苦手な人もいます。

いわゆる「完璧な人間なんていない(nobody's perfect)」というやつです。

ですので、組織を引っ張る立場となった場合、自分の特性をきちんと理解した上で、苦手な部分を誰かに助けてもらわなくてはなりません。

それには組織を一人で引っ張るという意識を捨てて、能力ある仲間(上司/部下)を自分の味方に引き入れることが大事です。

つまり、組織をきちんと回していくためには、有能な味方を揃えることが最も重要ということになります。


僕自身、色々なチームのリーダーになった経験がありますが、一人で全て決めて、メンバーの心を掴んで、外部と折衝して、などという完璧な仕事は全くできませんでした。

むしろ、人に助けられて、何とかチームや組織を維持していたように思います。

ただ人の力を借りるにあたり、注意しておきたいのは、自分と得意分野の重なる人間を自分の傍に置くのは避けたいということです。

組織において常に人材は不足気味で、同じボールを追う人間は複数いらないと思いますし、能力発揮という点でもお互いに不幸です。

自分と似ている人間ばかり集めても仕方がないと良く言われますが、全くそのように思います。

自分と得意分野の異なる人を近くに置くことは、プライド的気持ちの良いことではありませんが、その人が有能であるならば、自分の苦手分野に切り込める人を積極的に仲間にするべきではないでしょうか。



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