嘘はダメだが、悪口は許される?
意外と世界は狭い。
同じ業界に長く居座っていると、いつの間にか知り合いだらけになっていたりする。
初めて顔を合わせる人も、共通の知り合いは何人もいたりするので、本当に「初めまして」という感じもしない。
世界は想像以上に狭い。
そういう前提で考えると、非常に重要なポイントがある。それは「嘘をついてはいけない」ということだ。
多少の時間軸の辻褄合わせならまだしも、事実関係をひっくり返すような嘘はご法度である。
バレた時の信用度の下落率が大きいし、会社を背負っている場合には、組織へのダメージだって出てくる。
また、狭い世界の中で、いつもの登場人物たちと長く付き合わなくてはならないので、嘘つきというレッテルが一度貼られると、なかなか剥がせなくなる。
僕自身を振り返ると、若い頃に二度ほど大きめの嘘をつき、それがバレて大変に激怒されたことがある。
その後に大きく引きずることにはならなかったのだけど、あの時、咄嗟に嘘をついてしまったことは、今思い出しても痛恨である。
逆に嘘をつかれた時のことも、ずっと忘れられない。あの人は嘘をつく人だと認識してしまうと、浅い、通り一遍の付き合いしかしたくなくなる。
なるべくなら嘘つきとは関わり合いたくないのだ。
また恐ろしいことに、嘘つきだというレッテルは、部下や仲間などに引き継がれることもある。
あと、嘘と同じように、「悪口」を止めるべきか問題というのもある。
嘘と同様、「あの人が悪口を言ってたよ」という情報も、すぐに業界内に伝達されていく。
狭い世界なので、悪口を言われた本人に伝わってしまうこともある。
でも、ここは意見の分かれどころだが、僕などは悪口や批判の類は、言い方によっては成立するように思っている。
それには、悪口や批判は、きちんと根拠を示して、単なる誹謗中傷にしないこと。さらには、笑い飛ばす感じでユーモアをきちんと入れ込むこと。
「悪口は正直」
・・・この言葉は今僕が思いついたものだが、思ってもいないのに人を褒めたりする方が僕の中では許せない。
凄くもない人に、「凄いですね~」とも言いたくはない。いや、全然凄くないですよ、とむしろツッコミたくなる。
それも立派なウソだからである。
キーワードは、正直に、である。心に思ったことを、きちんと然るべき態度で表明する。
そういう無理のない姿勢が、同じ業界で健やかなに過ごすコツのように思う。
