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X投稿再掲載シリーズvol.5 グリーンスクリーンの現実。理想とは程遠い撮影環境の実例

こんにちは、shizです。
流れがちなX投稿をアーカイブするシリーズです。
コンポジターが避けて通れない、グリーン/ブルースクリーン、現場の現実です。


【グリーンスクリーンの画像例】

主人公が掴んでいるロープが天井ライトの前を通る時、モーションブラーがかかっているためディティールが溶けている。スクリーン1枚の中の濃淡、各スクリーンの境目、しわしわスクリーン。あるある。

「Star Wars: The Force Awakens」より


【ブルースクリーンの画像例】

スクリーンがあったりなかったり。モーションブラーたくさん。そして木。

「Avengers: Infinity War」より

■ なぜ全面にスクリーンを貼らないのか

→ 物理的に貼れない場所だから。広い範囲をカバーするスクリーンが足りないから。

■ しかし、スクリーンを完璧に貼ることよりも重要なこと

撮影時には完成形のライティング/環境に近い状態を保つのが重要。
それがブルースクリーン画像のいい例。スクリーンを綺麗に貼ることを最優先してスタジオ撮影にしてしまうと、「スタジオライティング」っぽくなってしまいがち → 負け戦。

■ ディティールが溶けたところはどうするのか

→ Prepアーティストかコンポジターが頑張る。場合によってはごく稀にCGで埋めるのも考慮される。

■ スクリーン足りない場所はどうやって切り取るのか

→ ロト、Lumaキーなど。


面白い質問を頂けたのでこれも私の回答を添えてアーカーブします。

いつも思うのですがスピルも出てくるし、(スクリーンは)無い方がましではと思うこともよくあります。実際には、無いよりはましなんでしょうか?

@melonVFXさんより

私の回答:

いい質問ありがとうございます。 前景を切り抜く作業はマットを作る(alpha)ことよりもエッジ処理(rgb)のほうが気を使います。静止画だと比較的短時間ですみますが、動画だと色々なものが動いているのでかなり時間がかかります。 わかりやすい写真を見つけましたが、この場合だと腕の後ろから背景が透けて見えてますよね。どんなにシャープに見える絵でも、アンチエイリアスのおかげで前景エッジは半透明になり、このように背景のディティールを拾ってます。 拾われたエッジ部分の背景を消すのは大変なので、部分だけでもスクリーンを置いて欲しいです。

元記事

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Shiz|元・海外VFXコンポジターの一生終わらない学び記録 ご支援いただけると大変励みになります。 いただいたご支援は本代など勉強に役立てて、知識として皆さんにお返ししていきたいと思っています。