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mirecat
集塵トイレ ②
「お塵だってトイレを使いたい!」どこかで聞いたような謳い文句で塵用に開発された便器が大ヒットした。小さな便座に家じゅうの塵が集まって長蛇の列ができる。だがこれは罠だった。騙された塵はあっという間に闇に吸い込まれていく。置くだけクリーナーの大活躍でメーカーは大儲け、室内はピカピカに。危機感にとらわれた塵は次第に省排泄体質に進化していった。敵はすぐさま新便座を開発し、
「夏はヒンヤリ冬はぬっくぬくだよ!」
こうなるともはやイタチごっこだ。
「そこの旦那、風の前の塵は如何ですか? 春の夜の夢が今ならお試し価格で貴方のものに!」塵が捨て身の戦略に出ると、何パーセントかの反応があった。
「あーあ、せっかく集塵したのに父さんの部屋のせいでまた塵まみれだよ」
だが父は家族のクレームになぞ動じない。
「よく見なさい。チリに混ざってアクタがあるだろう、登龍門オブザ芥のカワヤがこの部屋なんだよ」書斎がわりの小部屋のなかから返事が返ってきた。
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