告りびと ②
「ごめんください。こちらの事務所に「告りびと」という芸名の役者さんがいるときいてお邪魔しました」
「いません。私はパクりびとです」
「ちょうど良かった。そのパクリの件なのです。送り人さんが真似されたとお怒りなのです」
「よくある名前じゃないですか、億り人とか。私はたかをくくりびとですが」
「困りびとと名乗りたいです私自身。その人は小柄なおじさんだときいています」
「私は違いますよ、コロポックリびとです」「私もアンクリびとです」
「だんじてハゲではありません、キューティクリびとです」
「お次はまさかおちょくりびとさんではありますまいね?」
その予想ははずれて、だまりこくりびとであった。
「まあまあ少しくらいお話ししませんか。チクリびとさんとか、いないんですか?」
誰が仲間売りびとなものかとタックリびとパニクリびと。
「ではこうしましょう。皆で指をここに」締めくくりびとが模造紙を広げコインを出した。
はたして告りびとは現れるのだろうか?
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