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pico3103
哀愁の燻製 ①
「ニホンゴの「の」ハ、ドウイウ意味デスカ? 」
日本語学校に在籍するグエンくんに質問されたニセ教師の私は言葉に詰まる。
「ふむ、いいところに気づいたね。例えば、哀愁ノ燻製ときいてキミはどんなイメージを思い浮かべるかな。
①燻製は哀愁の所有物である。
②哀愁は燻製を修飾している。
③哀愁と燻製は同格である。
④ノはなくてもいい。
あ、あのさ外人さん、もしかしてあの歌のことかな? 大きな声では言えないけど、二つの映画タイトルを合体しただけでパクリと非難されることを回避しているとか。例えば哀愁とカサブランカ。これはきいたことあるけど燻製はないよね。では例えば、「ツルゲーネフの長恨歌」なら? ほらねピンと来ないでしょう? 無関係に思える二つの言葉を「の」は強引に結びつけてしまうんだよ」
「ワカリマセン、モット詳シク。ヨロシクお願いし哀愁!」
「ごめん。ちょっと何言ってるのかわからないよ」
「だから!もっとわかりやすく説明してくんせえ!」
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