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賢者の習い事(毎週ショートショートnote)
もうそんな季節になるのか。君に何かプレゼントしたいのだけれどうまいアイデアが浮かばない。そう言えばずいぶん前にバレエを習いたいと言っていたね。今でもまだ習いたいと思っている? あの頃はゆとりがないとか研究所が近くにないとか周囲が反対するとか君の「いつか」に水を差す理由がたくさんあった。同級生が嬉しそうにレオタードに身を包んでいる様を羨ましそうに見ていた君。そうだ。君にこれを返すとしよう。机の引き出しに隠し持っていたのをボクがコッソリもらっておいたやつだよ。
アナタの夢は今でもピアノを弾くこと? 陰で熱心に練習しているのは知っているわ。でもやっぱり手の指を使うべきよ。そんなふうにソックスを脱ぎ捨てていたら風邪をひくわよ。タマも可哀想だから他のレパートリーにしてね。
クリスマスの朝、我が家の玄関に画鋲と靴下が置いてあった。サンタさんを待っているとはじいじもばあばも子どもみたいだ。アタシは壁に画鋲で靴下をとめた。
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