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浮気清浄機 ❷

 専門学校に通い資格を取った。これで私も浮気清浄士だ、とほくそ笑むエヌ氏。扱いの難しい浮気清浄機を自由に操ることも可能だ。看板を出せば副収入が得られ小遣いになる。

 スマホが震えた。
「もしもしエヌさんですか。浮気現場の証拠を消していただけますか」首をかしげた。
「失礼ですがこの番号はどこから?」
「卒業名簿からです」なるほどあの専門学校のか、ありがたい。
「私の浮気の証拠を消していただきたい」
「お安いご用です。借りた車や部屋に残った指紋等の痕跡は全て拭き取ります。行った店や宿に居合わせた人の記憶もお任せください」勇んで指定されたラブホテルに出向く。室内を見回し丁寧に清浄機をかけた。これ一回で数万なら楽なもんだ。あれドアノブが動かないぞ、変だな、げえっ停電だ閉じ込められたヤバイ。まさか依頼人は「あの女」の亭主だったのか? 助けてくれえ。青ざめるエヌ氏の顔が大写しになる。そこに重なる文字、

『騙されないでインチキ資格商法』


410字

「いやー大変だったよ、窓からダイブした先がホテルのプールでね、」
「浮き輪製造機取扱資格もですか?」
動画作成チームに依頼していた元同級生のエヌ夫人は苦笑した。


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