見出し画像

俊敏ポルチーニ茸

いまさらイタリアで開催された世界大会の話でもありませんけど、ワタクシわが国の代表選手ですから仕方ないでしょ。現地に到着して当惑いたしました。あちらの殿方がそれはもう気軽に声をかけてくるのです。
「やあコンニチハ君可愛いね名前は?」
腹がたつのは馴れ馴れしいからではなくこの界隈にありながらワタクシを知らないモグリだからです。
「初めましてマツと申します、どうかお見知りおきを」親戚にこの手合いがおります十把一絡げの分際ですわ。
「マツさん?マッちゃんて呼んでいいかなあ?なるほど翻訳するとパインか。こっちだとピーネだよ。つまりジューシーでフルーティな体を表す名前だね?偶然だけどボクもその流れで命名されてるのさ。パルコってあるじゃん、あれ英語のパークだよね、同じようにポークがポルコになるわけ。子豚みたいにまるまる太ったジューシーで旨味があるわが国の代表的菌類だよ」
ポルチーニ茸とやらの俊敏な巻き舌にこちらも舌を巻いたのですわ。

410字

※会話しているのは皿の中の茸同士です。世界きのこ食材大会があったのはさだかでありません。


こちらの裏お題に参加しています。

いいなと思ったら応援しよう!