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スネーク満床 ①

 新しく店を始めました。御来店をお待ちしています。音信不通の息子から賀状が届いた。知らないうちに結婚し子供まで何人ももうけていたとは。親を何だと思っているんだ。怒りがこみあげたが、顔がほころんでしまうのを押さえることもできない。この子たち、なんとアイツの幼い頃に似ていることか。ウリ二つだ。だが可愛い時期が過ぎるといつのまにか自分だけで一人前になったと勘違いして出て行きやがったのだ。それを今更ぬけぬけと。店だと? 誰が行ってやるもんか。出資して欲しいのならハッキリそう言わんか。
「おとーさんたら。いいじゃありませんか、行ってみましょうよ」
フンお前が甘やかすのがそもそも悪いんだぞ。ブツブツ言いながらそれらしき場所に着いた。なんじゃこりゃ。アホか。こんな商売があるか? スネークマン・シューズ(蛇の靴屋さん)だと?
「やあ親父にお袋、よく来てくれたね」

 結局は妻と二匹でスニーカーのホームで居心地よくドクロを巻いたのだが。

410字

 奥さんは介護士で靴を再利用したホームは満床でした。


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