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hiiro_archive153
着てるインフォメーション
学生課で見つけた冬休みのアルバイトはちょっとばかりヤバかった。試験監督の補佐だ。解答用紙の配布と回収、不審な動きや体調不良の受験生がいないかさりげなく監視するというもの。私は服飾学科に在籍しており、普段着から勝負服に至るまでがすべて手作りだ。
「相談なのだが、ご自慢の衣装を身につけて闊歩して欲しいのだよ、階段教室の通路をランウェイのごとくに」
は?
「倍率は2倍つまり合格者は半数、不合格者にはぜひ本学の別学部に出願して欲しい」
私のセンスの良さで服飾学科をPRしろとおっしゃるのですか。
すると学長は言いにくそうに
「少し違う。新設した情報学部に受験生を集めたい。キミのデザインした長いマントの裏地に『来たれ情報学部』の文字を仕込んでおくのだイルミネーションのように」
う〜ん、ムズかしそう。
「キミの手腕は買ャとるでな」
言われた通りの姿で登場した私のマントには試験問題の解答がプリントされていて学長の身内の側を通ると光った。
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