扁平足和紙 ② 文化祭準備編
「本陣当主のコウゾウとミツ・マタが新婚初夜に襲撃された水車小屋の襖には扁平足の足跡がくっきりと残されていた」探偵はがりがりと頭をかきむしる。
「今回はミス研と相部屋ということで賑やかですけど、わが和紙同好会は製作に集中しましょう」楮・三椏を煮溶かしてトロロアオイを加え漉く。
「えらく簡単に言うね」扁平足の男が目撃されたと?
「本格的な和紙を作るとは言っておりません」素材を混ぜてゆく。
「話はそれますが、お題が『紙』だと恐ろしいモノが混入されたりするわけです警部」「何の話だね金大地さん、犯人は扁平足の男で決まりだろうよ」
「水分を飛ばして乾燥させましょう。部長、ほんのり赤いです」
「アイロンでプレスします。コテで押さえるのも有りです」
「痕がついてしまいましたわね。焦げ?」
「お、コレはペットの毛ですね。いい感じ」
「鑑識の報告によると扁平足の持ち主は猫と判明しました」
「大変です部長、ミツマタとマタタビを間違えてました」
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