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和歌ゲーム ②

「和歌なんか詠めなくてもどうってことないわ」
明るい茶色の毛先を指に巻きつけて唐突に切り出す。相変わらずばっさりと断定するのが彼女のスタイルだ。
「いちおう学校では習うわよね。でも言い回しが古いくさくてピンとこないの。当時の人たちにとっては日常的な恋の駆け引きかも知れないけど、果たして今に生きる私たちに必要かしら?」
ゲームのやり方なら教科書には出ていなくても多くの若者たちがそれにはまっていく。必要性に迫られれば自然と皆が和歌を詠むに違いなかった。
「だいたい古今集の「古」の字が気に入らないわ。この私が世間からもう古いと言われてどれだけ傷ついたことか。いくら思春期前の女子のバイブルに名を連ねても原産地では時代遅れ扱いですもの」

少子化対策として「和歌ゲーム」を導入して出会いのチャンスを創出する、通称「ワカゲー案」をまとめるべく識者の意見を参考にするつもりが、まんまと「赤毛アン」→「若げアン」改称話にすり替えられていた。

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 『赤毛のアン』に関しては自己主張ヒロインなど最早新鮮でない説がある一方で抑圧に屈するなメッセージを必要とする若い子は無限に出現する説もあり、両者の和解をめぐりシーソーゲームが繰り返されていた。


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