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asanoshizuku
春眠フラペチーノ
台所でミキサーを使う音がする。アタシはさっきのやり取りを反芻する。
「グーグル、幼児に風邪薬を飲ませるにはどうしたらいい?」
「甘いものに混ぜるのが効果的です」
氷にミルクやらシロップだのを投入しそこに風邪薬ね。太めのストローつきマグに盛られた複雑な味わいのモノが出てくるのは時間の問題だった。
「バフ!」
アタシはたぬき寝入りをやめておしゃぶりの隙間から声をたてる。
「目が覚めたわね。春の朝寝は気持ちが良いからご機嫌ね」見れば子供用マグの隣に市販らしきあせをかいたトールサイズの容器が置かれている。ゼリーが透けて見える。珈琲色の液体に溶けだしたクリームが苦味を中和すべくボカシ模様を描いている。自分だけいい思いしようとしているのは一目瞭然だった。
「バブー!」アタシの無邪気にばたつかせた腕が容器を倒す。「あらやだ」水たまりに錠剤が見えた。
『こんなことだと思ったわ。寝たフリなんかして』
アタシのマイクからママのメッセージが響く。
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幼児とパパを若い家政婦さんに預けて実家帰りするのも大変なのでした。
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