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七夕の歩幅 ❷
タナバタが指定されたカフェに行くとホハバはすでに来ていてパフェを食べていた。はじめましてと言われたホハバは以前どこかでお目にかかりましたよねの定番フレーズが口からこぼれそうになるのをこらえた。「バ」が曲者なのです。タナバタのホハバ。赤の他人のはずなのに中間韻のせいで親近感を持たされてしまううのです。八音のうち二音が「バ」。四分の一同じ血ならイトコくらいの間柄ですよ。身内だけど婚姻届は出せます。タナバタは眉間に皺を寄せた(元はバタじゃなくハタです。棚機ですからね、頭に余計なものが付いて音が濁っただけですよ、その点そちらはバッチリとハバを利かせていらっしゃる)私のバは語気助詞なんですよ。〜しませんか? 〜ですよね? 口編にトモエです。しんちゃんだって言ってましたよね「見れば?」って。しんのすけくんのセリフにはお行儀の良くない5歳児ならではの誤用が散見されました。普通に来週もみんなが見れば(ボクは嬉しい)と解釈していました。条件接続です。では誰かの「◯にたい」に「◯ねば?」と応じたら。勧誘で教唆ではありませんか?
世間話をしながら二人はいわゆる箱入り娘のパズルを楽しんだ。七夕の夜が過ぎても王将は出陣できなかった。歩兵の幅が広過ぎたのだ。
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