【営業ゼロ】自費出版の絵本が、全国100以上の公立図書館に自発的に購入された話。「アッと驚くストーリー」にこだわり抜いてよかった。
こんにちは、しぶさわのぶながです。
2025年10月に、金木犀舎さんから『おかねのきょうかしょ』という絵本を出版しました。
我が家の3人の子どもたちに「子どもの頃からマネーリテラシーを身につけてほしい」という一心で、1年半の歳月をかけてクオリティにこだわり抜いて作った作品です。
マイナーな出版社からの自費出版。
世間からは「自費出版なんて身内に配って終わり」「100部売れれば良い方」と言われる世界です。
私も「良いものは作った。でも、どうやって届ければいいんだろう」と悩んでいました。
しかし先日、全国の図書館の蔵書を検索できるサイト「カーリル」で自分の本を検索したところ、ひっくり返るほど驚くべき事実が発覚したのです。
何のアプローチもしていないのに、全国100以上の公立図書館に『おかねのきょうかしょ』が所蔵されていました。
「寄贈」ではなく「購入」されたという事実
図書館に本を置いてもらう方法として、著者が自分で持ち込む「寄贈」という手段があります。しかし、今回は私から1館もアプローチをしていません。
つまり、全国の図書館の司書さん(=毎日無数の本を見ているプロ)が、限られた予算の中から「お金を払ってでも、この絵本を地域の子どもたちに読ませたい」と能動的に選んで購入してくれたということです。
自費出版やマイナー出版であっても、本に「ISBN(国際標準図書番号)」がついて流通網に乗っていれば、データベースを通じてプロの目に留まるチャンスは平等にありました。
「お勉強」にしない。アッと驚くストーリーへのこだわり
なぜ、私の絵本が全国の司書さんに選ばれたのか。
自分なりに振り返ってみて、確信していることがあります。それは、子どもを子ども扱いせず、物語として「アッと驚く仕掛け」を仕込んだことです。
お金の大切さを伝える本は世の中にたくさんあります。しかし、その多くが「お勉強」になってしまい、子どもが途中で飽きてしまいます。
だからこそ私は、
「おこづかいを使い方を叱られた男の子が、光る1000円札から現れた不思議な先生にお金の授業を受ける」という設定から始まり、大人が読んでも「そう来るか!」とアッと驚くようなドラマチックな展開をストーリーに詰め込みました。
「正しいこと」を退屈に伝えるのではなく、「面白い物語」のなかに学びを溶け込ませる。いそのこつぶ先生の素晴らしい絵の力も借りて、エンターテインメントとしてのクオリティを限界まで追求しました。
毎日たくさんの絵本に触れている司書さんだからこそ、「これは単なるお勉強の本じゃない。物語としてめちゃくちゃ面白い!」と、その仕掛けを見抜いてくれたのだと思います。
埋もれなかったのは、クオリティを妥協しなかったから
この経験を通じて、私と同じように「自分の作品をどう届ければいいか」と悩むクリエイターの皆さんに伝えたいことがあります。
それは、「届ける技術(マーケティング)も大事だけど、やっぱり作品のクオリティは絶対に裏切らない」ということです。
認知度を上げるための宣伝費をかけられなくても、「プロが見たら一目でわかる圧倒的なクオリティ」さえあれば、誰かが必ず見つけてくれる。
全国100館の司書さんたちが、身をもってそれを証明してくれました。
最後に:作品作りで悩んでいるあなたへ
もしあなたが「自分の作品はニッチすぎるかも」「大手から出せないから売れないかも」と悩んでいるなら、どうか自分の作品の可能性を諦めないでください。
届け方に悩む前に、まずは自分が「これ以上のものは作れない」「読者をアッと驚かせてやる」と胸を張れるクオリティを目指すこと。
それが、結果として一番強い営業力になります。
全国100以上の図書館で、今日も誰かのお子さんが私の絵本をめくり、ページをめくるたびに目を輝かせてくれているかもしれない。そう思うと、あの時クオリティを追求し続けて本当に本当によかったと心から思います。
私の挑戦が、少しでも誰かの創作の励みになれば幸いです。
しぶさわ のぶなが
