巨大な日本人形がチェンソー片手に大暴れ!レジェンドホラー映画のオマージュが感じられる和製スプラッターオカルトホラー「恐怖人形」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(1146日目)
「恐怖人形」(2019)
宮岡太郎監督
◆あらすじ
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女子大生の平井由梨は日々、趣味のカメラで幼なじみの真人と日常の風景を撮影していた。そんなある日、由梨の自宅に差出人不明のパーティの案内が届く。少し怪しげな案内状ではあったが、真人のところにも同じものが届いていたことから、2人は軽い気持ちでパーティに参加することに。案内状に記された集合場所に到着すると、そこには同世代の男女5人と1人の中年男性がいた。8人はそこからワゴン車でパーティ会場となるキャンプ場に向かうが、そこで決して引き返すことのできないパーティに参加させられることになる。(映画.comより引用)
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•予告動画と公式サイト
【予告】
【公式サイト】
•この映画を一言で表すなら?
『差出人不明の招待状でキャンプ場に集められた男女8人。彼女らはそこで巨大な日本人形に命を狙われることになる!』
という、国民的人気アイドルグループ日向坂46の絶対的エース小坂菜緒さんが映画初主演を務めたホラー映画でして、インパクト大のドデカい日本人形がチェンソーを持って大暴れする和製スプラッターに仕上がっております。

•どんなお話?
女子大生の平井由梨はその日も幼なじみの真人と趣味のカメラで様々な場所の風景を撮影していた。
そして彼女がアパートに帰宅すると、差出人不明のパーティの招待状が届いていた。
『参加するだけで10万円が貰える』というなんとも怪しい内容だったが、同じく招待状を貰ったという真人は奨学金の返済に充てたいからとパーティに参加する意思を示す。
そんな真人が心配になった由梨も仕方なくついて行くことにするが、出発の日の朝、アパートのドアを開けると不気味な日本人形が置かれていた。

招待状に記された集合場所の郊外に集められたのは由梨たちのほかにチャラ男の涼太、ギャルの玲奈、頻尿のムードメーカー徹、大人しいまどか、クールな美咲、そしてただ一人皆とは年が離れている中年男性の北沢の計8人。
彼女たちはキャンプ場の管理人だという無愛想な女•麻生の運転するバンに乗せられ、山奥のキャンプ場へと連れて行かれる。
麻生もここで何が行われるのかは知らないらしく、パーティが行われる24時までは各々思い思いの時間を過ごす。

(https://youtu.be/XitHzxJlaw0?si=MAUYEHRKckYhGGH7より引用)
するとここで、このキャンプ場に集められた8人が10年前のサマーキャンプに参加した子供たち(北沢は引率者)であることが発覚。
管理人室にあったアルバムを見返し、思い出に浸る一同。
しかしその写真にはあの不気味な日本人形を抱いた見知らぬ女の子が写り込んでいた。
彼女の名はよし子。
由梨以外も家の外にあの日本人形が置かれるという悪質なイタズラを受けており、ここに皆を集めたのはよし子ではないかと推測する。

(https://youtu.be/XitHzxJlaw0?si=MAUYEHRKckYhGGH7より引用)
しかし、そんなはずはない…。
なぜならよし子は少し前に病気で亡くなっていたからだ。
ならば誰が…。
そんな微妙な空気が流れる中、突然、玲奈のインスタが大バズリ。
なんと先程なんとなしに撮ってアップした写真に等身大の日本人形が写り込んでおり、大騒ぎになっていたのだ。
驚きのあまり取り乱したまどかが外に出ようとするとそこには一回り大きくなった日本人形が…。

呪いに詳しい和田教授は玲奈のインスタの写真を見て、即この場所を特定して駆け付けて持論を述べる。
彼曰く、この人形は掛けられた呪いに比例して大きくなるらしく、一同に動揺を与える。
そんな中、日が暮れるにつれて次々と等身大の日本人形に惨殺されていく参加者たち。
これはよし子の呪いなのか…それとも…。
果たして由梨たちの運命やいかに!?
といった感じのお話でございます。

•良かったところと気になったところ
「13日の金曜日」や「悪魔のいけにえ」のような80年代の古き良き海外のスプラッターホラーやオカルトホラーの名作のテイストを、邦画でしかも等身大の殺人日本人形でやっちゃうというのが兎にも角にも最高ですよね笑。
作中随所にそういったレジェンド作品のオマージュもあり、ホラー映画好きならば思わず笑ってしまう演出もあるので普通に楽しく視聴できました。
ただ、ストーリー自体はテンプレと言いますか、『若い男女がキャンプ場に集められ、そこで正体不明の殺人鬼(日本人形)に襲われる』というほぼほぼ「13日の金曜日」です笑。

『等身大の日本人形がひたすら物理攻撃で襲い掛かってくる』
というアイデアは最高の極みなんですけども、人間側の掘り下げやドラマがあまりにも薄かったのが少々残念でした。
パーティへの招待方法(10万円あげるから山奥まで来いという差出人不明の手紙)も雑ですし、各々の参加理由も真人は奨学金の返済に充てたいから、由梨は真人が心配だから、あとの面々は明確な理由すら分からないという感じで、あまりにも予定調和に集められた感が否めません。
また、主人公の由梨と真人以外の若者たちが“チャラ男”とか“ギャル”とか“大人しい”とか、あまりにもキャラ設定がテンプレすぎて、深みが無いのも残念でした。

あとはやっぱり日本人形が等身大になると怖さが無くなっちゃうのでそこは難しいところではありますよね。
『あからさまな着ぐるみの日本人形がチェンソーを持って襲ってくる』
って実際に目の前で起きたら当然めちゃめちゃ怖いんですけど、映像だとどこか滑稽というか面白くなっちゃうんですよ。
かと言ってコメディ寄りのおバカホラーというわけでもないですし、がっつり怖いスプラッターホラーでもないので些かどっちつかずな作風に感じました。
また、クライマックスの種明かしも本当に申し訳ないんですけど予想出来てしまうと言いますか、意外性みたいなものはありませんでした。
※これ以降ネタバレありです。気になる方はお気をつけくださいませ!

そんなこんなでキャンプ場に集められた男女8人。
これは亡くなったよし子の呪いなのでしょうか…。
というのも10年前のサマーキャンプにて、由梨と真人は加わりませんでしたが、その他の面々は暗くて大人しいよし子の持っていた日本人形を気味悪がり、それを取り上げてついにはキャンプファイヤーに投げ込んで燃やしてしまっていたのです。
その時、よし子は異常なまでに泣き狂い、それ以降一層塞ぎ込んでしまったとのこと。よし子の怨念があの日本人形に込められ、そして今、復讐を果たそうとしているのではないか…。
呪いに詳しい和田教授は玲奈のインスタの写真を偶然見つけ、徒歩ならば半日は掛かるというこの山奥のキャンプ場にたった1〜2時間で駆け付け、そして日本人形を引き取ります。きっとたまたま近くにいたのかもしれません。

和田教授は普通にイカれているので、このあと日本人形を拘束してスタンガンやら釘を刺したりと恨みを買うようなことを敢えてやりまくって、さらに巨大化させようと試みます。
しかし普通に凡ミスで感電して気絶。目を覚ました時には日本人形はなくなっていました。
一方、皆がいなくなったコテージではなぜそんな感じになったのかはわかりませんが、イイ雰囲気になった玲奈とまどかがまぐわいます。
そして事後、律儀にノックをして部屋に入ってきた等身大日本人形に殺害されてしまいます。
その後、夜が更けるにつれて、徹も北沢も美咲も涼太も殺られてしまい、どうやら麻生も捕らわれてしまったようです。

迫りくる日本人形から由梨を庇い真人も襲われ、由梨も逃走中に転倒して意識を失い、目を覚ますとコテージの中で参加者たちの遺体と一緒に豪華な食卓を囲んでいます。
「悪魔のいけにえ」のオマージュですかね。
お誕生日席には白骨化した遺体が置かれ、日本人形が蝋燭を立てたケーキを持ってきます。
日本人形は由梨にとどめを刺そうとするも、意識を取り戻した真人が必死の抵抗を見せ、拘束を解いた由梨はハンマーで日本人形に一発お見舞いします。
すると着ぐるみのように日本人形の頭が取れ、中から北沢が姿を現します。
なんと彼は北沢ではなくよし子の父親だったのです。そして今日はあのサマーキャンプからちょうど10年。よし子の誕生日でした。
あの10年前の一件で塞ぎ込むようになり、ついには亡くなってしまった愛娘の敵を取るために彼は参加者たちをここに呼び寄せたのでした。

彼を消火器で殴り倒し、逃走を図る由梨と真人。
「あの日、私がよし子ちゃんみんなの輪に入れようとしなければ…」
そう悔いる由梨を励ます真人。
すると背後からチェンソーを持ったよし子の父親がまた律儀に日本人形姿で襲い掛かってきます。
しかし、自力で拘束を解いた麻生が猟銃で彼を射殺。銃弾が当たったチェンソーがショートし、彼は炎に包まれ息絶えるのでした。
かくして平穏な生活を取り戻した由梨と真人。
しかし、彼女らの近くにいた幼い女の子がフランス人形に「大きくなれ、大きくなれ」とあの日のよし子のように人形に語りかけていた。
というところで物語は幕を閉じます。

個人的にはよし子の父親役の萩原聖人さんと管理人の麻生役の黒沢あすかさんが渋くて最高にかっこよかったです。
あと言わずもがなですが、主演の小坂菜緒さんが美しすぎて眼福でした!
メインの若者たちの人間ドラマを掘り下げたり、おバカホラーなりスプラッターホラーなり、何かしらに振り切ればもっとハマれた気がします。
巨大人形が大暴れするスプラッターオカルトホラーかと思いきやのまさかのサイコスリラーでした。気になる方はぜひ!

•監督はこんな人&視聴可能なサブスクは?
そんな今作の監督を務めた宮岡太郎氏は早稲田大学で映像制作について学び、2009年に自主制作映画「エコーズ」で東京学生映画祭の準グランプリと観客賞を獲得し、2010年よりTVドラマの助監督等でキャリアをスタートさせました。

今作のような楽しいホラー映画を手掛けることもあれば、えげつないほどにメンタルを削られる重厚な人間ドラマを描いた「成れの果て」(’21)など、あらゆるジャンルで評価されていらっしゃる御方です。
まだ具体的な公開日は定かではありませんが、同氏が監督を務めた最新作となるサスペンスホラー映画「Erica-エリカ-」が今年公開されるそうなのでそちらも非常に楽しみにしております。
ちなみに宮岡氏は『49本後に究極の絶望映画』というアカウントでたくさんの名作映画を紹介されていらっしゃいまして、私もよく作品選びの参考にさせてもらってます。
そして!
今作は現在U-NEXT、FOD、huluで配信中のほか、Amazonプライムではレンタル(330円〜)が可能です。
•自分なりのまとめ
おバカホラーとしてなら全然楽しめますし、なんなら私の大好物なんですけど、怖くはないですね笑。
子供の頃から日本人形ってどこか不気味というか怖いなと思ってましたが、それが人間サイズになって物理攻撃で襲い掛かってくるとなると怖さがほぼ無くなるというのが個人的には大発見でした。
やっぱり『中に人が入っている』というのが分かっちゃうからなんですかね。実際、入っていたわけですが…。
小坂菜緒さんや萩原利久さん等、今も大活躍していらっしゃる若手俳優のファンの方々やおバカホラーがお好きな方には堪らない作品ですが、純粋に怖さを求めて視聴すると肩透かしを食らうかもです。

•最新のボイスサンプルが完成しました!
私、渋谷裕輝の最新のボイスサンプルが完成しました!
今回のテーマはズバリ!
『くだらない✖️インテリジェンス』でございます❗️
昨今のAI技術の発展に伴う画像生成やフェイクニュース等のトラブルに警鐘を鳴らしつつ、それと同時に雑学や歴史がお好きな方にはもってこいの非常に楽しい内容になっております!!
もしお時間ございましたらばぜひ聴いてやってください!
•ちょっとだけ自分の宣伝
私が現在ナレーションを担当させていただいているテレビ朝日のバラバラ大作戦「MEGUMIママのいるBar」はTVerでも絶賛配信中です!ぜひご覧くださいませ!
この度ご縁がありまして、仲の良い映像製作者の方々とホラー映画を仲良く語るラジオが始まりました!
最新の第7回は続編も作られるほど大バズリしたあの人気都市伝説が題材の「きさらぎ駅」(’22)です!
元ネタの都市伝説“きさらぎ駅”を御存知ない方でも楽しんでいただけるようにお話しておりますので、御興味ございましたら是非!
過去回も下記のYouTubeチャンネルにて好評配信中です!チャンネル登録やイイネ、コメントなどをしていただけると喜びのあまり舞い上がります!よろしくお願いします。
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