見出し画像

新宗教の建造物の探訪録(21)大山ねずの命神示教会

 久しぶりに再開する本シリーズ。今回は、横浜市南区の好立地にある新宗教、「大山ねずの命神示教会」を探訪してきました。

 銭湯を経営していた男性が1953年に開祖として立ち上げた教団であり、ベースとなる宗派はないようです。「ねずの命」から啓示を受けて「ねず」の字には教団オリジナルの文字が使われています。正直なところ、教義についてはよく理解できていないのですが、ねずの命は実体のないふわふわした透明な存在であること、祈願や感謝、助け合いをするとよい人生を送ることができるという現生御利益系であることなどが挙げられるようです。モルモン教みたいに啓示を受けるごとに教祖様によって教義が変わるんでしょうか。

 愛媛県今治市に日本神話に登場する大山積大神とか大山祇神といわれる神様を祭った「大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)」という重要文化財指定の社殿を有する大きな神社があります。教団のねずの文字はこれにかなり似ているのですが、教団曰く関係がないということです。でも、ものすごく似ています。あと、同じ神奈川県にある伊勢原市の大山という山の参拝が江戸時代に大ブームとなった日本遺産の「大山詣り」というのもあるのですが、それも影響があるのでしょうか。

 さて、教団の中心的な機能は、横浜市営地下鉄の蒔田駅周辺というなかなかの土地価格がするエリアにたくさんある教団施設が担っているようです。

 こちらは教団が最重要施設としている真実の光会館です。出入りしていたのはほとんどがおばあちゃんたちでしたね。会館は2つのエリアがあり役割が違うようです。

 こちらは真実の光会館を横からみたもので、この2階にある三角屋根が光明殿といい、神様に対する祈祷所だそうです。

 こちらが真実の光会館の離のようなところで、安明殿という先祖、教団の言うところの仏様にごあいさつする場所だそうです。先祖を大切にするのは霊友会系と同じではありますが、それを仏とするのは大乗仏教的にいいのか、教団が神仏習合をベースとしているのかは分かりません。とにかく一等地にきれいで大きな施設を建造する資金力があるのは理解できました。

 真実の光会館と道路を挟んで向かい側には、新しいビルが並んでいます。手前から4棟が教団施設です。それぞれの機能はHPを見てもよくわからないのですが、手前から2つ目のビルが2代目教祖の生誕地であり、教団の主務所的な機能があるとのことです。

 その裏側が蒔田駅がある鎌倉街道です。この2棟も教団のもので、信者の交流や支部幹部の打ち合わせなどを行う機能があるようです。さらに、完全に失念したのですが、この裏側にも2棟の教団ビルがあって、信者の宿泊施設と休憩施設のようです。この日も大型バスが4台くらい駐車場にありました。

 ふんわりとした道徳的な教義は確かに新宗教っぽいですし、教団幹部の内紛もあったところも新宗教アルアルといったところですが、すごい資金力があることは探訪によって実感できますね。相当の信者を獲得するのにわかりやすさや、元銭湯を拠点として人を集める開祖者の魅力なんかも想像できます。

いいなと思ったら応援しよう!