🚻 黒シゲPart2|トイレットペーパーがない、その先で起きていたこと
🧻「ある」と思って手を伸ばしたら、
何もなかった
会社のトイレで用を済ませ、
ウォシュレットを使ったあと、
トイレットペーパーに手を伸ばしました。
ところが、そこに紙がありません。
念のため、もう一度ホルダーを確認します。
やっぱり、ない。
すでにウォシュレットを使ったあとです。
このまま下着を上げれば濡れてしまうし、
その上からズボンを履けば、
さらに困ったことになります。
その瞬間、
ボクの中の黒シゲが静かに目を覚ましました。
「なんで、ないんだよ……」
🚪 隣の個室なら、さすがにあると思った
できるだけ濡れないように、
そっとズボンを上げました。
「今だけは、誰も入ってこないでくれ」
そう願いながら、隣の個室へ移動します。
ところが、
その個室にもトイレットペーパーがありません。
2つの個室の両方にない。
ここで黒シゲが完全に姿を現しました。
「2つともないって、どういうこと?」
さらにホルダーの上を見ると、
便座を拭くアルコールスプレーの横に、
茶色い芯が置かれています。
芯には、幅が半分ほどになった紙が、
ほんの少しだけ残っていました。
長さにして十センチほど。
残っていると言えば残っていますが、
これでどうしろというのでしょう。
紙が少しだけ残った芯を、
なぜそこへ置いたままにしたのか。
黒シゲの怒りは、
さらにメラメラと燃え始めました。
🔍 予備を探した先にあったもの
トイレの中には、掃除道具や備品が
置かれている場所があります。
「さすがに、ここには予備があるだろう」
そう思って扉を開けました。
ところが、そこにあったのは、
トイレットペーパーが入っていたと
思われる空のビニール袋だけでした。
中身はありません。
個室には紙がない。
隣にもない。
少しだけ紙が残った芯はある。
備品置き場には、空の袋だけがある。
黒シゲの頭の中では、
もう完全にサイレンが鳴っていました。
仕方なく二階から一階へ下り、
一番奥にある備品置き場まで行って、
ようやくトイレットペーパーを見つけました。
🕵️♂️ 名探偵・黒シゲの推理
少し落ち着いてから、ボクは考えました。
もしかすると、ボクの前に入った人も、
同じ道をたどったのかもしれません。
最初の個室に紙がない。
隣へ移ったけれど、そこにもない。
備品置き場を見ても、予備がない。
そして、一階まで取りに行くところまでは、
たどり着かなかった。
ボクの知らないところで、
静かなトイレットペーパー争奪戦が
起きていたのでしょうか。
そんなことまで想像すると、
黒シゲの怒りも少しだけおさまりました。
💬 コメント欄で始まった
「自分ならどうする?」
この出来事を音声配信でお話ししたところ、
たくさんのコメントをいただきました。
「入る前に確認しておく」
「隣の個室へ移動する」
「芯をほぐして使う」
「靴下で拭く」
「ジャンプして水分を振り払う」
「下着を使う」
「手をワイパーのように使う」
想像を超える方法が次々と届き、
読んでいるうちに、
ボクは何度も笑ってしまいました。
特に、靴下を使ったあとに
片足だけ裸足になるという発想には、
その後の会社生活まで想像してしまいました。
誰かに「靴下、どうしたんですか?」と
聞かれたら、この事件を最初から
説明しなければなりません。
ジャンプする方法も、個室の中でズボンを
下ろしたまま飛び跳ねれば、別の事件が
始まりそうです。
下着を使う方法も、確かに夏なら寒くはありません。
しかし、そのあとのボクは、何事もなかった
顔で仕事へ戻りながら、心の中でこう思うでしょう。
「ボク、今ひとつ足りないんですけど……」
実際にボクが取った行動は、できるだけ
濡れないようにズボンを上げ、
隣の個室へ移動するというものでした。
ところが、隣にも紙がない。
正解を選んだと思ったら、そこでまさかの
第六問が始まったのです。
🤝 コメントから見えた、
それぞれの優しさ
笑ってしまうコメントだけではありませんでした。
「次に使う人のために補充しておくことが大切」
「最後に使い切った人が、
少し気にしてくれたら防げる」
「自分が使ったあと、次の人が気持ちよく
使えるように整える」
そんな言葉も多く届きました。
中には、公衆トイレを使うとき、
便器や床をきれいにしてから出るという、
ご家族のお話もありました。
誰かに褒められるためではなく、
次に使う人のことを考えて、自然に行動する。
そういう姿は、やっぱりカッコいいなと思います。
一つの出来事でも、受け止め方は人それぞれです。
笑いに変えてくれる人。
解決方法を考えてくれる人。
次の人への気遣いを教えてくれる人。
コメントには、その人らしさが表れていました。
🧹「誰がやらなかったか」よりも大切なこと
ボクの会社では、自分たちが使う場所は、
自分たちできれいにするという考え方があります。
トイレ掃除も社員が順番に行い、
役員も掃除をします。
普段は、とてもきれいに使われています。
今回のトイレは、二階のセミナー会場がある
フロアにあります。
利用する人は少ないと思われがちですが、
静かに使いたい人が、わざわざ二階まで
来ることもあります。
思っている以上に利用されていたのかもしれません。
掃除当番の人も、その日はたまたま
確認できなかったのでしょう。
いろいろなことが重なったのだと思います。
事件の直後、ボクは黒シゲ全開で、
「掃除当番は誰だったんだ」
と調べようとしました。
でも、皆さんのコメントを読んでいるうちに、
少し考え方が変わりました。
ボクがその事業所へ行くのは週に二回です。
その二回だけでも、
「今日は紙があるかな」
「予備も残っているかな」
と、ボクが少し確認すればいい。
誰がやらなかったのかを探すよりも、
気づいた人が少し動く。
その方が、次に使う人は困りません。
黒シゲが、少しだけ白シゲへ変わった瞬間でした。
ただ、アルコールスプレーの横に置かれていた、
紙がほんの少しだけ残った茶色い芯を思い出すと、
黒シゲがまた顔を出しそうになりますけどね。
🌱 困った出来事も、
誰かの言葉で笑い話に変わる
トイレの中にいたときは、
まったく笑えませんでした。
紙がない。
隣にもない。
予備もない。
空の袋だけがある。
あの瞬間は、ただ困り果てていました。
でも、皆さんから届いたコメントを
読んでいるうちに、あの出来事が
少しずつ楽しい思い出へ変わっていきました。
困った出来事も、誰かが一緒に笑ってくれたり、
別の見方を教えてくれたりすると、
少しだけ軽くなります。
そしてボクは、これからトイレに入ったら、
最初にトイレットペーパーを確認すると思います。
予備があるかどうかにも、少しだけ目を向けます。
今回の事件で学んだことは、とてもシンプルです。
トイレットペーパーは、あるうちに確認する。
なくなったら、次の人のために補充する。
そして、ほんの少しの気遣いが、
誰かの黒シゲ登場を防いでくれるのです。
🎙️ stand.fmで毎日お話ししています
stand.fmでは、
「マイマイシゲの好奇心ラジオ」として、
日頃感じたことや学んだこと、
身の回りで起きた出来事を毎日お話ししています。
今回の記事では書ききれなかったコメントへの
反応や、黒シゲがどんな声で登場したのかは、
音声ならではの空気で楽しんでいただけます。
少し笑えて、聴き終わったあとに何かが残る。
そんな時間を、
これからも届けていきたいと思っています。
