HSPさん(繊細さん)へ|【心の整理】
小学校高学年の頃、
私は、クラス全員から「無視をされる」という経験をしました。
当時、理由は、分かりませんでした。
その前までは、
放課後になると友達と外で遊ってから家に帰る、
ごく普通の毎日を過ごしていました。
母は専業主婦で、
いつも家にいました。
だからこそ、
ある日突然、放課後すぐに帰宅するようになったら
「母に心配をかけてしまう」と思ったのです。
イジメが始まってから、
私は放課後、家と学校の間にある小さな神社で
一人、時間を潰してから帰るようになりました。
誰もいない境内で、
ただ座って、時間が過ぎるのを待つ。
当時の私は、
「自分が何か悪いことをしたのかもしれない」
そう思っていました。
でも、
何が悪かったのかは分からない。
理由の分からないまま、
孤独だけが続いていきました。
神社で一人、耐えていたときの気持ちは
とてもシンプルだったと思います。
「人に嫌われたくない」
「寂しい」
その二つでした。
イジメは一年ほど続き、
やがて“ターゲット”は別の人に移っていきました。
その出来事を境に、
私は無意識のうちに
「人に嫌われたくない」という思いを
強く抱くようになっていたのだと思います。
ただ、当時の私は
そんな自覚はありませんでした。
むしろ、
「普通に過ごしている」つもりでした。
中学生になっても、
高校生になっても、
大学生、社会人になっても。
私はずっと、
人に合わせることを自然にしていました。
空気を読む。
場を乱さない。
誰とも揉めない。
気づけば、
それが“当たり前の振る舞い”になっていました。
でも、心の中では
こんな思いがいつも動いていました。
「相手が不機嫌になったらどうしよう」
「これを言ったら、また距離を置かれるかもしれない」
「誘われたら断ってはいけない」
常に、どこか緊張しているんです。
でも不思議なことに、
自分が人に合わせている、という感覚すらなかったのです。
・人と一緒にいると、なぜか疲れる
・本当は人と関わりたいのに、自分から距離を取ってしまう
・一人でいる方がラクで、気づいたら一人になっている
だけど、
寂しい。
孤独を感じる。
私はずっと、
「人を求めては、離れて」
この矛盾したサイクルの中にいました。
でも当時は、
それを問題だとも思っていなかった。
「自分はこういう性格なんだ」
そう片づけていたのです。
それから20年程後になって、
HSPという概念を知りました。
感覚を受け取りやすいこと。
人の感情や場の空気に反応しやすいこと。
それを知ったとき、
ようやく点と点がつながった気がしました。
あの神社で過ごした時間。
人に合わせ続けていた日々。
理由の分からない疲れ。
すべてが、
「おかしかった」のではなく、
そういう感覚の使い方をしていただけだった。
私が苦しかった理由は、
繊細だったからではありません。
「人に嫌われないように」という前提で
自分の感覚を後回しにし続けていたこと。
それに、
長い間、気づかなかったこと。
そこに、しんどさの正体がありました。
もしあなたが、
・人に合わせすぎている気がする
・疲れている理由が分からない
・一人になるとラクだけど、寂しい
そんな感覚を抱えているなら。
それは、
あなたの感覚が間違っているからではありません。
ただ、
自分の感覚をどう扱うかを
まだ学んでいる途中なだけです。
少しずつでいいです。
関わって、戻って、休んで。
その繰り返しの中で、
自分に合う距離感は、必ず見えてきます。
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