13日の金曜日は素敵な記念日に❣
明日は、全国的に恋人たちの祭典。
ホワイトデーである。
そのイヴの昼下がり、
数日前に東京を発った飛行機に、
わたしから、彼女へ送るゆうパックが
1000キロ離れた土地に届けられた。
たしか、午後三時半ころだったと記憶している。
悩んだ末に選んだのは、
ゴディバのチョコレート、マカロン、他
三点セットだ。
くわえて、便箋10枚に及ぶ私からの手紙。
タブレット越しの彼女は、
わたしがしたためた長い手紙を朗読した。
そして、じょじょに声が震え、
しまいには、ひとみに涙を浮かべていた。
悲しい涙ではなく、よろこびだ察した。
半世紀以上いきてきて、
こんなに長い手紙を書いたのは初めてだ。
彼女の読む声を瞳を閉じて耳にいれていた。
わたしも胸がジーンとしてくる。
ホワイトデーの主役は、
わたしのなかでは、ゴディバではなく、
明らかにこの手紙であった。
一カ月半をかぞえるつきあいに、
幾度も、不安と信じることをテーマにした
山や谷があったのは事実。
だが、二人の絆は太くたくましかった。
だからこそ、その困難をのりこえ、
現在にたどり着いたのである。
わたしの下手な文字でつづった手紙で、
彼女を泣かしてしまったが、
それは、わたしにとって、
胸ときめく瞬間であった。
彼女に私の気持ちを100%届け
受け止めてくれているという事実を確信したからだ。
遠距離恋愛は難しいと思われがちだが、
今の時代、
数あるデバイスの恩恵で、
常に、一緒にいるような感覚になれる。
スマホ、タブレット、パソコン等々。
賢人の手によってつくられた武器により、
互いの気持ちをうけとり与えることが
可能となったのだ。
そして、本物の恋愛を成立させてくれる。
13日の金曜日という、
不吉な日ではあるが、
それは、映画の世界だけのことであり、
実際は、とても素敵なひなのかもしれない。
少なくとも、
わたしと彼女にとって、
この日は忘れがたい記念日となった。
近日中に、彼女のもとへ
羽田から発つ約束をした。
わたしをのせた飛行機は、
おそらく離陸から90分程度で
彼女の住む土地に着陸するだろう。
空港で待つ彼女をみつけたら、
わたしは迷うことなく駆け寄り、
熱い抱擁を恥じることなく
演じることだろう。
